人と調和する新しい自然・生活環境を構築できる人材を養成します
人類は、科学技術の開発を進め、豊かで便利な生活環境を築くために、自然環境を人類の生活環境に合う形に変えてきました。その結果、様々なところで自然環境に対する負荷が大きくなり、生活環境にも影響が出てきています。それらの課題を的確に理解し、課題を克服するための知識と技術を修得し、自然環境と生活環境の調和のとれた新しい地球環境システムを構築することが、次世代への使命と考えます。科学技術の進歩で発達している情報学の知識と技術を用い、人間と社会を物質面あるいは精神面から支え、自然環境と共存する持続可能な生活環境を創ることができる人材を養成します。
環境情報学分野は、自然環境と生活環境の調和がとれた持続可能な地球環境システムが創生でき、最新の高度情報化時代における知識と技術を持ち、リーダーシップをとることのできる人材の養成を目指します。自然との共生を考え、情報工学技術を基礎に、人間活動を通した自然環境や生活環境の課題を統合的に解決する実践能力を修得できる多様な学術領域の分野から構成されています。
臨床工学分野は、自然と人間の理解を深め、健康に過ごすために、人間が社会の中で生活する際の身体面や精神面の課題を解決し、人間の幸福・福祉に向けて積極的に提言ができる人材を養成します。また、災害や環境汚染など複雑な要素が関わる疾患に対応するためには、生命維持としての自然のしくみ、心身と自然環境の関係を理解し、物質的・精神的な視点からの問題解決能力が求められています。問題解決の実践能力を統合的に修得できる多様な学術領域の分野から構成されています。
新しい社会と医療の動きに即応する
情報学を基礎とした専門教育と研究
科学技術の発展とともに情報工学技術が飛躍的に発展した結果、大規模データベースの構築とそのデータ解析により、多くの情報がもたらされるようになりました。自然環境の変化、生活環境の複雑化など、人間が生きていくための環境も大きく変化してきています。人が健康を維持し、豊かで充実した生活を送るためにも、あふれる情報から、的確に必要な情報を選択し、人間と自然環境・生活環境が共生した持続可能な関係を考えていかなくてはなりません。環境情報学の最新の知識と技術を修得し、人類の幸福と福祉に貢献するために創造力を持ち実践能力を備え、人と環境の調和のとれた新しい環境システムの構築ができる人材、健康に生きるための提言と実践ができる人材となるために、熱意と研究心、探究心、実行力のある方々の入学を期待しております。
環境情報学研究科長
西村 哲治
Nishimura Tetsuji
◆環境情報学分野
情報工学技術を基礎として、環境実態調査、自然環境に影響を与える人間の行動、人工環境と生活など、人間の行動や生活環境と自然環境の調和を目指した分野の研究をします。環境ネットワークや環境情報サイエンスなどの情報技術分野、代替エネルギーの活用技術開発分野、都市・交通等の人工環境設計技術分野などで活躍でき、多様な学術領域で発展してきた幅広い知識と応用性の高い技術を修得し、新しい視点から問題解決に向けて実践能力を発揮できる、次世代に期待される創造力豊かな環境情報の専門家となれるよう研鑽ができます。◆臨床工学分野
環境汚染や生活環境の影響など、複雑な要因に起因する疾患などの的確な分析や予測に必要な、大規模データベースやデータ解析の情報技術を修得します。また、生命の維持機構や自然体系のしくみ、人間と生活環境との関係を、情報工学技術を基礎に理解し解析できる知識と技術を修得します。長寿社会に向けて、また、災害や環境汚染の恐れがある自然環境との関わり合いの中での生活を考え、単に生命の維持だけではなく、より健康に生きるための提言と実践能力を備え、創造力豊かな、人類の幸福と福祉に貢献できる専門家として研鑽ができます。課程 | 専攻 | 分野 | 在学期間 | 修得単位及び条件 | 学位 |
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修士 | 環境情報学専攻 | 環境情報学分野 臨床工学分野 |
2年以上 4年以下 |
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修士 (情報学) |
博士 | - | 3年以上 6年以下 |
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博士 (情報学) |
領域 | 研究指導分野 | 研究指導内容 | 担当教員 |
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環 境 情 報 基 礎 |
環境化学分野 | 人間の活動を通して環境中に放出された化学物質は変換、移動、蓄積の挙動を通して、地球の生態系に様々な影響を及ぼしています。本研究では、環境中に放出されている化学物質の動態と生態系への影響について研究します。 | 教授 西野 順也 |
地球環境科学 (気候変動学) |
地球環境科学に関する課題を選定して研究を行い、その成果を修士論文にまとめることで、修士課程修了者として要求される専門的知識と研究能力を修得します。研究テーマとしては「山岳地域の気候変動解析」が挙げられます。 | 准教授 小森 次郎 | |
エネルギー、環境放射線 | エネルギーにおいては、人類の歴史とエネルギーの関係を調べることにより、将来のエネルギーについて考察します。環境放射線では、実際には身近にあり、日々利用している放射線の種類とその影響を科学的な見地から解説し、放射線を正しく恐れることを指導します。 | 教授 吉田 守 | |
環 境 情 報 技 術 |
ソフトウェア全般 | ユーザインターフェース、マルチメディア通信などを中心としてソフトウェア全般に関わる個別テーマを選定し、論文サーベイ等を通じて最新の情報技術を修得するとともに、実用的なシステムの実現を目指した研究を行います。 | 教授 辻 順一郎 |
並列分散処理及び 分散コンピューティング |
インターネットを代表とするコンピューター・ネットワークが多く利用されています。最近ではIoTと呼ばれる「物をインターネットに接続」し、得られたデータの活用がされています。これらに関する課題を選定し、最新の技術情報の分析を通して研究を進め専門的知識を修得します。必要に応じてIoTシステムを構築し実用的な技術を修得し研究を深めていきます。 | 准教授 藤井 愼裕 | |
環 境 情 報 応 用 |
医用画像 | 超音波と生体模擬試料の物理的相互作用に対するコンピューターシミュレーションと臨床用超音波診断装置を用いたモデル実験から、超音波画像の濃度・空間分解能等の画質決定要因及び画像アーチファクトの発生機構を明らかにします。 | 教授 佐藤 幸三 |
広帯域音響信号の 信号処理に関する研究 |
光ディスクに限ることなく、クラウド等も視野に入れ、時代に即したメディアを利用した広帯域音響信号のデジタルアーカイブに関する技術や規格化に関する研究をします。 | 教授 山本 薫 | |
集積回路用デバイスモデリング・シミュレーション工学 | 電気電子機器の頭脳である集積回路は、コンピュータソフトウエアを用いたシミュレーションで設計されますが、その心臓部は半導体デバイスのモデルです。本研究では、企業から委託された、高速・高耐圧デバイスの実用モデルを研究開発します。 | 教授 青木 均 | |
生命情報学 | 生物が環境から受ける刺激を細胞間・細胞内に伝達する機構と、その結果生じる環境への適応や行動を学び、新たな情報処理機構の構築に向けた研究をします。細胞性免疫、神経刺激伝達、記憶の機構の解明などを研究テーマとします。 | 教授 西村 哲治 | |
地球環境科学(地形学) | 地球環境科学に関する課題を選定して研究を行い、その成果を修士論文にまとめることで、修士課程修了者として要求される専門的知識と研究能力を修得します。研究テーマとしては「地震による地すべりの分布特性と地すべり発生機構の解明」が挙げられます。 | 教授 佐藤 剛 |
●担当教員、研究指導内容等は変更になる場合があります。
領域 | 研究指導分野 | 研究指導内容 | 担当教員 |
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環 境 情 報 基 礎 |
環境化学分野 | 人間の活動を通して環境中に放出された化学物質は変換、移動、蓄積の挙動を通して、地球の生態系に様々な影響を及ぼしています。本研究では、環境中に放出されている化学物質の動態と生態系への影響について研究します。 | 教授 工学博士 西野 順也 |
地球環境科学 (気候変動学) |
地球環境科学に関する課題を選定して研究を行い、その成果を博士論文にまとめることで、博士課程修了者として要求される専門的知識と研究能力を修得します。研究テーマとしては「山岳地域の気候変動解析」が挙げられます。 | 准教授 博士(理学) 小森 次郎 |
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環 境 情 報 技 術 |
ソフトウェア全般 | ユーザインターフェース、マルチメディア通信などを中心としてソフトウェア全般に関わる個別テーマを選定し、論文サーベイ等を通じて最新の情報技術を修得するとともに、実用的なシステムの実現を目指した研究を行います。 | 教授 博士(工学) 辻 順一郎 |
並列分散処理及び 分散コンピューティング |
インターネットを代表とするコンピューター・ネットワークが多く利用されています。最近ではIoTと呼ばれる「物をインターネットに接続」し、得られたデータの活用がされています。これらに関する課題を選定し、最新の技術情報の分析を通して研究を進め専門的知識を修得します。必要に応じてIoTシステムを構築し実用的な技術を修得し研究を深めていきます。 | 准教授 博士(理学) 藤井 愼裕 |
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環 境 情 報 応 用 |
医用画像 | 超音波と生体模擬試料の物理的相互作用に対するコンピューターシミュレーションと臨床用超音波診断装置を用いたモデル実験から、超音波画像の濃度・空間分解能等の画質決定要因及び画像アーチファクトの発生機構を明らかにします。 | 教授 理学博士 佐藤 幸三 |
集積回路用デバイスモデリング・シミュレーション工学 | 電気電子機器の頭脳である集積回路は、コンピュータソフトウエアを用いたシミュレーションで設計されますが、その心臓部は半導体デバイスのモデルです。本研究では、企業から委託された、新構造デバイスの物理的モデルを研究開発します。 | 教授 博士(工学) 青木 均 |
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生命情報学 | 生物が環境から受ける刺激を細胞間・細胞内に伝達する機構と、その結果生じる環境への適応や行動を学び、新たな情報処理機構の構築に向けた研究をします。細胞性免疫、神経刺激伝達、記憶の機構の解明などを研究テーマとします。 | 教授 薬学博士 西村 哲治 |
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環境生化学情報分野 | 生命活動には生体内で作られるもの、外から摂取するものを含めて、様々な物質が関わっています。外から摂取するものの中には内分泌攪乱化学物質のように、あたかもホルモンのような働きをしたり、ホルモンの働きを阻害したりする化学物質が知られています。ここでは化学物質とその生体影響との関係について研究を行います。 | 教授 工学博士 西野 順也 |
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地球環境科学(地形学) | 地球環境科学に関する課題を選定して研究を行い、その成果を博士論文にまとめることで、博士課程修了者として要求される専門的知識と研究能力を修得します。研究テーマとしては「地震による地すべりの分布特性と地すべり発生機構の解明」が挙げられます。 | 教授 博士(理学) 佐藤 剛 |
●担当教員、研究指導内容等は変更になる場合があります。