荒牧 祐輝さん
Campus life

キャンパスライフ

荒牧 祐輝さん荒牧 祐輝さん

Professional
interview
01

Pharmacist

薬剤師

ドラッグストアから、
地域の皆さんの健康を支えたい

Profile

荒牧 祐輝さん

2018年 薬学部 薬学科 卒業

勤務先:
イオンリテール株式会社
イオン薬局 練馬店
取得資格:
薬剤師
薬剤師として薬の調剤や患者さんへの説明などを行っています。

01 現在の仕事について教えてください。

薬剤師として薬の調剤や患者さんへの説明などを行っています。

私の主な仕事は、処方箋に沿って調剤した薬を患者さんにお渡しすることと、OTC医薬品の相談対応及び販売です。調剤された薬を渡す際には、なぜこの薬が処方されたのか、その効果や副作用について患者さんに必ず説明しています。お渡しは薬局内のカウンターで行うので、患者さんとは毎回しっかりお話し、質問や疑問に答えることで安心して薬を飲んでいただきたいと思っています。勤務している薬局は、常に約2500種類の薬を取り扱う地域最大規模といえる場所。様々な症状の方が来店するので、一人ひとりの症状に応じた多様な薬を扱うことができます。

※OTC医薬品 薬局・薬店・ドラッグストアなどで販売されている医薬品

“化学好き”を活かせる薬剤師という仕事が、魅力的だったのです。

なぜこの仕事を目指そうと思ったのですか?

“化学好き”を活かせる薬剤師という仕事が、魅力的だったのです。

母が看護師ということもあり、物心ついたときから医療系の仕事を身近に感じていました。中学生のころは「僕も看護師を目指そうかな」という気持ちだったのですが、高校になって化学の面白さに目覚めました。そこで「医療系で、さらに化学の勉強をもできる職業はないかな」と考え、“薬剤師”にたどり着きました。大学進学で薬学部を選んだときには、将来は新薬の開発などに進むのではなく、患者さんと関わることのできる薬局やドラッグストアで働く薬剤師になりたいと思っていました。

実際に働いてみてどうですか?

大学時代に嫌いだった「コミュニケーション」の講義がとても役立っています。

薬学部には薬の専門知識だけでなく、患者さんとのコミュニケーションの取り方を学ぶ講義もありました。そのなかで学生たちは薬剤師役と患者役に分かれ、調剤や薬の説明や受け渡しなどを実演。話し方などをチェックし合い、どのような会話があれば患者さんの話を引き出すことができるかなどを考えていきます。実は私はこの講義がとても億劫だったのですが、働き始めて「意味のあることだったんだなぁ」と実感しています。
先日も、ある症状で薬を処方されていた方の話を聞いているうちに「そういや、突然ここにあざができたんだよね」と教えてくれたのです。これは副作用の疑いがあると思い、すぐに電話で医師に確認。結果、薬の量を調整するなどしました。薬局のカウンターでは、患者さんが病院で言えなかったこと、言い忘れたことなどを話してくださいます。それを会話から引き出し、より安心して薬を飲んでいただけるようにするのが私たち薬剤師の仕事なのだと実感した出来事でした。

薬剤師は医療人であり企業に所属する会社員でもあると、改めて気づきました。

社会に出て、薬剤師は医療人であり企業人だと気づきました。私たちは小売業を担う会社員。つまり、一日の売上についても意識する必要もあるわけです。最初は驚いたりもしたのですが、実際に薬局には売上の“目標値”があり、それを達成できるよう薬剤師も努力をしなくてはなりません。“質が高く安心できる調剤サービス”と“売上・利益”のよりよいバランスを考えていくことも私たち薬剤師の役目だと知りました。

この仕事のやりがいは?

患者さんが元気になっていく過程を見られることが、やりがいにつながっています。

私は早くから「ドラッグストアで働く薬剤師になりたい」と思い勉強してきました。その理由は、調剤の際に患者さんたちが元気になっていく過程をみられるからであり、ちょっとした不調を抱えた方の相談に乗ったりできるからです。思ったとおり、ここでは患者さんが来店する度に回復していく姿を見ることができるので、とてもやりがいを感じています。
病院に行くかどうか迷っている方が気軽に相談に来られるのがドラッグストア。今後もこの場所で、OTC医薬品などをおすすめしたり症状によって受診を促したり、もっともっと地域のみなさんの健康を守るお手伝いができたらと思います。

実際に目の前に患者さんがいると仮定し、多様な講義につながりを感じられるよう工夫して勉強を。

02 どんな学生時代を過ごされていましたか?

実際に目の前に患者さんがいると仮定し、多様な講義につながりを感じられるよう工夫して勉強を。

薬学で学ぶ科目は、別々のように見えて、すべてつながっています。学生時代はそれを意識して勉強していました。例えば、どの疾患にどの薬を使うのかは“薬理学”で、薬そのものの性質などは“物理薬剤学”で、薬を使ったことでどんな数値に変化が出るかなどは“検査学”で学びます。これを一人の患者さんを見立てて勉強すると、Aさんの症状にBという薬を出すとCの値が上昇したなど、よりわかりやすくなるのです。また、「なんでこんなこと勉強しなきゃいけないんだろう…」という疑問が生まれにくいのもこの勉強法の利点です。
私がこの“つながり”を意識するようになったのは「これってどんな症状なんだろう」と動画サイトで、ある症状の方の動画を検索したことがきっかけです。これにより患者さまをイメージすることは、薬学を勉強するうえでとても大切だと気づきました。

薬学部は6年制。病院・薬局実務実習と卒業研究、国家試験の勉強に力を注いだ日々でした。

資格取得への道のりについて教えてください。

薬学部は6年制。病院・薬局実務実習と卒業研究、国家試験の勉強に力を注いだ日々でした。

6年制の薬学部では、1年次は生物・化学などの基礎科目を中心に、2年次から薬学専門科目をしっかり学びます。3年次からは疾病なども学ぶようになり、実習も本格化。4年次は5年次に行う薬局・病院実習にむけて薬剤師の仕事内容を具体的に学び、準備をします。5年次は病院・薬局実務実習、実習終了後は卒業研究に取り組むなど、とても忙しかったですね。6年次の7月には卒業論文を提出し、夏以降は国家試験に向けて試験対策の勉強に専念しました。
放課後はクラスの友達と一緒に勉強し、30分と時間を決めてとっていた毎日の“おやつタイム”が唯一の楽しみでしたね。6年間、一緒に同じ薬剤師を目指して歩いてきた仲間たちは今、皆同じ薬剤師になっています。励まし合って勉強してきた分、その絆は深いものです。

03 受験生へのメッセージをお願いします。

帝京平成大学(以下THU)は、“薬剤師を育てること”に徹底的に力を注いでくれます。

「THU」は臨床で活躍できる薬剤師を養成する大学です。さらに「THU」は国家試験に全員が合格できるよう、様々な対策を実施。他大学の学生が外部の薬学専門予備校に通って受けるような国試対策講義を学内で受けることができるなど、学生たちの力を底上げし、薬剤師として社会に送り出すためのカリキュラムが組まれています。私は薬剤師として患者さんと密に接していく仕事をしたかったので、まさにここは理想の学び場でした。

丁寧に教わることのできるカリキュラムだからこそ、受け身にならないように。

「THU」では丁寧で的確な講義を受けることができるので、教わったことをしっかりやっていけば多くの人が国家試験をクリアできるはずです。しかしここで気をつけるべきは、ただ講義を受け取るだけの勉強スタイルにならないようにすること。そうなると発想力が身につきません。薬剤師として活躍していくためには一問一答の勉強スタイルではなく、多様な答えを発見する勉強スタイルで自分を磨かなくてはなりません。そうした努力を忘れず勉強に励み、ぜひ、いい薬剤師になってください。

1日のスケジュール

1日のスケジュール

10:00

処方箋の調剤スタート

ときにはOTC医薬品の相談・販売業務も実施。
昼休憩1時間

19:00

薬局クローズ

6年間の学びの流れ

1年次

座学中心で、生物・物理・化学などを中心に基礎を固める。

2年次

「有機化学」「薬理学」などの専門科目や、実習・実験などもスタート。
学外:1~2年次に早期体験学習(製薬企業・研究所・病院・薬局の見学など)

3年次

「病態生理学」「薬物治療学」など専門科目を深めるとともに、疾病や薬の効果についてなど具体的な内容を学ぶ。

4年次

コミュニケーションや薬の用量・使用法など、薬剤師の仕事に直結する内容を学び、5年次の実習準備をする。

◇薬学共用試験:4年次の終わりに全国の6年制薬科大学の学生が全員受験する試験を受ける。

5年次

薬局と病院に約3か月ずつ実習へ。6年次提出の卒業研究のテーマを決定し、研究を進めていく。同時に国家試験の勉強にも本格的に取り組む。

学外:病院実習11週間  薬局実習 11週間

6年次

7月に卒業研究発表と卒業論文提出。夏から、国家試験に向けて本格的に学修。

イオンリテール株式会社
イオン薬局 練馬店
管理薬剤師 小牧 哲さん

Member’s Voice

イオンリテール株式会社
イオン薬局 練馬店
管理薬剤師 小牧 哲さん

イオン薬局での薬剤師の仕事は、処方箋による調剤業務とOTC医薬品に関する相談対応や販売業務です。求められるのは、専門知識はもちろん、患者さんのお話を引き出すためのコミュニケーション能力。体調の優れない方や痛みを抱えた方とお話をするので、丁寧さはもちろん、誠実さや共感力がとても重要になります。その点において、荒牧さんの接客は、きちんと患者さんの言葉に耳を傾け、寄り添う姿勢があり、見ていて安心できます。患者さんの疑問などを引き出すのも上手ですよ。今後は、その姿勢を忘れることなく、さらに経験を積み、臨床知識を蓄えて処方提案などもできるようになってほしいですね。また、薬局全体を引っ張っていくようなリーダーシップも身につけ、さらなる活躍をと、期待しています。