田中 愛さん
Campus life

キャンパスライフ

田中 愛さん田中 愛さん

Professional
interview
11

Nurse

看護師

命と直結する仕事だからこそ
その責任の重さに真摯に向き合っています

Profile

田中 愛さん

2017年 地域医療学部 看護学科 卒業
(現:健康医療スポーツ学部)

勤務先:
帝京大学ちば総合医療センター
取得資格:
看護師
脳外科病棟で看護師として、患者さんに向き合っています。

01 現在の仕事について教えてください。

脳外科病棟で看護師として、患者さんに向き合っています。

看護師の仕事は、治療を必要としている患者さんのサポートをすることです。現在働いている脳外科病棟は脳の病気を専門としているので、うまく身体が動かせなかったり、話ができなかったりする患者さんも数多く入院しています。そのなかで、少しでも日々の暮らしを安心して送っていただけるように様々な手助けをしていきます。ルーティンとしては検温や血圧測定をします。患者さんの命を預かる仕事をしているので、少しの変化も見落とすことがないよう心がけています。

なぜこの仕事を目指そうと思ったのですか?

祖父の死を経験した際、懸命に対応してくれた医師や看護師の方々に、強く憧れました。

小学校6年生のときに、祖父の死に立ち合ったことがきっかけです。病院で横たわる祖父を見ていることしかできない私の目の前で、医師や看護師が祖父の命をつなぎとめようと手を尽くしてくれました。その光景は本当に印象深く、今でも対応にあたってくれた看護師のことや、心臓マッサージが始まるときの緊迫した医師の動きを思い出すことができます。動揺している私や家族に看護師が何度も祖父の状況を報告したり、声をかけてくれたり、その対応はとても温かいものでした。この経験から、自分もこの人たちのようになりたいと思い看護師を目指し始めました。

「人の命を預かる仕事」の責任と大変さは想像以上。それを実感する毎日です。

実際に働いてみてどうですか?

「人の命を預かる仕事」の責任と大変さは想像以上。それを実感する毎日です。

「この仕事は責任ある仕事」とわかってはいましたが、やはり実際に働き始めるとその責任の重さは想像以上のものがあります。現在勤務している脳外科病棟では手術も多く、緊迫した場面も多々あります。そのなかでいかに看護師としての役割を果たすことができるか、毎日模索しています。
看護師の仕事には点滴や服用する薬の準備などもありますが、それらはすべて命に直結するもの。ただ医師の指示どおりに動くことが正解ではありません。例えば、血圧が低い患者さんに「血圧を下げる薬」の指示が出ているなら、「本当に投薬をしてもよいのか」を再確認します。そういった行動一つひとつに責任を持って動くことが求められる仕事なのです。

たとえ反応が返ってこなくても、声をかけ続けることが大切だと思っています。

患者さんとのコミュニケーションにおいて、大切にしているのは「声がけ」です。脳外科病棟の患者さんは話ができない方も多いので、声をかけても、はっきりとした反応が返ってこないことが多々あります。しかし、「おはようございます」、「血圧を計りますね」、「ベッドを少し動かします」など、必ず私たちは声をかけてから動くようにしています。答えが返ってこなくても、体を動かすことができなくても、かけた言葉は患者さんに届いていると思うからです。大学時代に患者さんとのコミュニケーションについて学びましたが、こういったコミュニケーションもあるのだとこの病棟に来て気づきました。病院では、昨日まで反応がなかった方が今日は少しだけ反応をしてくれる、そんなこともあります。その少しの変化が私の大きな喜びです。

この仕事のやりがいは?

患者さんの少しずつの変化や笑顔、言葉などが私たちのやりがいです。

人と人が直接関わる仕事なので、患者さんからの言葉やしぐさなどに喜びを感じることが多いです。たとえば、私の名前を呼んでくれたり、話すことができなくても瞬きで「わかってるよ」と伝えてくれたり。日々の患者さんとの関わりが私のやりがいにつながっています。また、患者さんに前向きな変化があったとき、笑顔を見せてくれたときなどは特に大きなやりがいを感じます。寝たきりの状態で入院した患者さんが、治療したことで自分の足で歩いて退院する姿などを見ると、看護師になってよかったと思います。

楽しかったこと辛かったことのすべてがつまっていた学外実習が心に残っています。

02 どんな学生時代を過ごされていましたか?

楽しかったこと辛かったことのすべてがつまっていた学外実習が心に残っています。

大学での4年間でもっとも思い出深いのは臨地実習です。多くの科で実習を行いましたが、そのすべてに貴重な体験がありました。長い期間患者さんと直接触れ合う病院での実習は、看護師になりたいという気持ちを強くしてくれるものであり、また、働き始めてからのギャップを無くすよい機会だったと感じています。実際、この病院は私の実習先だったので、働き始める際には顔見知りの先輩もいて安心感がありました。

接客のアルバイトで「人と話すのが苦手な自分」を克服しました。

サークルや部活には所属していなかったのですが、空いている時間は接客のアルバイトをしていました。少しでも学費や生活費などを自分で補えるようにしたかったのです。このアルバイト経験は、お金を稼ぐことの大変さのほかにも人との関わり方など、たくさんのことを私に教えてくれました。実は昔から人と話すのが得意ではなかったのですが、このアルバイトのおかげで自然と人と会話ができるようになり、友達からも「笑うようになったね」と言われました。接客を通じて、相手が思っていることを視線やしぐさなどから読み取る力を養うことができたのだと感じています。

小児看護の試験でつまずいた私に特別授業をしてくれた先生。そのおかげで無事に看護師になることができました。

資格取得への道のりについて教えてください。

小児看護の試験でつまずいた私に特別授業をしてくれた先生。そのおかげで無事に看護師になることができました。

各科の学修を進めるなかで特に難しかったのは小児看護です。採血の方法一つとっても大人と同じにはいかず、とても苦労しました。実は私は小児のテストを2度受け直しているのですが、この壁を乗り越えることができたのは、試験をクリアできなかった私たちのために特別授業をしてくれた先生のおかげ。本当に手厚く私たちをフォローしてくれました。
国家試験の前は不安になったりもしましたが、周囲のみんなと一緒に頑張ろうという強い気持ちで乗り越えました。今でも看護学科の友人は、自分にとって特別な存在です。皆それぞれ違う科で働く看護師。支え合い、高め合うことができています。

03 受験生へのメッセージをお願いします。

系列病院で実習ができるTHU。そこで見る先輩たちの姿に必ず励まされるはずです。

THUで看護を学ぶことの強みの一つは、系列病院があることだと思います。私は系列病院での実習で、THUの先輩が働いている姿を見て、「すごい!」と感動しました。ハードな臨地実習のなかで、THUの先輩がキラキラと活躍している姿は大きな励みになります。
看護師の資格を取ることは大変でしたが、学修する環境や先生方の手厚いサポートがあったからこそ、今の私があります。皆さんもTHUの強みを活かして、自分の夢に向かって頑張ってください。応援しています。

1日のスケジュール

1日のスケジュール(日勤シフト)

06:30

起床

08:00

出勤

08:30

夜勤との引継ぎ

09:00

担当患者さんの検温・血圧などを計り、それぞれの健康状態を確認して回る

午後

患者さんの状態のチェックや、比較的軽い症状の患者さんの部屋で口腔ケアなど。
その日によって看護内容は様々。

18:00

退勤

※夜勤あり

4年間の学びの流れ

1年次

学部共通科目と並行して、解剖学や人体構造などの基礎科目と看護の専門科目を学びます。

[学外実習]基礎看護学実習(1週間)

2年次

看護の専門分野の学びを深めるとともに、生と死を考える授業など命と向き合うことを学んでいきます。

[学外実習]基礎看護学実習(2週間)

3年次

実習が中心となり実践能力を身につけ、後期の病院での学外実習(3か月)に備えます。

[学外実習]看護学各論実習(3か月)

4年次

前期には学外実習(3か月+2週間)があり、後期は看護研究と国家試験に向けた準備を進めます。

[学外実習]看護学各論実習(3か月)、統合実習(2週間)

THU卒業生の先輩
看護師 平山 佳樹さん

Member’s Voice

THU卒業生の先輩
看護師 平山 佳樹さん

看護職は人の命の尊さと重さを実感する仕事です。日々、患者さんの変化を感じ、そこにやりがいを感じることができます。例えば入院したときは意識がなかった患者さんが退院時は歩いていたり、退院の際に「ありがとう。入院したのがここでよかった」と声をかけられたり。それをやりがいに頑張っている人が多いのではないでしょうか。この職業において大切なのは、まずやる気。幅広い分野の知識と看護技術が必要なので、やる気がないととても務まりません。また、人のために何かしたいと思える人は看護師に向いていると思います。
田中さんの長所はどんな人にも優しいところです。そして、予期せぬ事態にもたじろぐことなく、とても落ち着いて対応できるところには感心します。これからはその落ち着きと勤勉さで、周囲のみんなを引っぱって行く存在になっていってください。