小松 杏璃さん
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interview
06

Judo therapist

柔道整復師

身につけた知識と技術で
“治す”柔道整復師に

Profile

小松 杏璃さん

2017年 健康医療スポーツ学部 柔道整復学科 卒業

勤務先:
帝京平成大学 帝京池袋接骨院(池袋)
取得資格:
柔道整復師、学校教諭一種免許状(中高・保健体育)
柔道整復師として、接骨院で患者さんの体を施術しています。

01 現在の仕事について教えてください。

柔道整復師として、接骨院で患者さんの体を施術しています。

私は今、捻挫や打撲・骨折・脱臼などの施術を行う柔道整復師として接骨院で働いています。接骨院では病院で行う手術や薬を使った治療ではなく、物理療法や手技療法、包帯やテーピングなどを使った固定法で施術を行っています。手術などで血を流すことなく、自然治癒力を活かして患者さんを早期回復へ導くのが私たち柔道整復師の仕事です。また、大学の附属接骨院なので、臨床実習の期間中は学生さんへの指導を行っています。
働き始めて今年で3年目になりますが、最近では担当患者さんも増え、多くの症例を診させていただいています。ここは大学内の接骨院ということもあり、学生や教職員の患者さん、近隣の年配の方、部活帰りの中高生など幅広い年代の方が来院されています。

高校時代にバレーボール部の練習で捻挫し、接骨院に通ったのがきっかけです。

なぜこの仕事を目指そうと思ったのですか?

高校時代にバレーボール部の練習で捻挫し、接骨院に通ったのがきっかけです。

中学2年生のころ、大会に向けて懸命に練習をしていた私は勢い余って肩からコートに突っ込み、捻挫をしてしまったのです。当時はレギュラー争いの真っただなか。その怪我が原因で私は大会に出られず、とても悔しい思いをしました。心も体も辛かったその時期、通っていたのが地元のとある接骨院です。施術にあたってくださった先生もスポーツ経験者で、私の精神的な辛さも理解したうえで様々な話をしながら施術をしてくれました。その温かさに触れ、肩だけでなくメンタル面も回復し、またバレーのコートに復帰することができました。そのときの接骨院には高校時代も通っていたのですが、そこが「この仕事っていいな」と思ったきっかけの場所です。

実際に働いてみてどうですか?

大学時代にくり返し行った臨床実習や試験が今の仕事に生きています。

患者さんには最初に問診をするのですが、それがとても大切だなと改めて感じています。接骨院が初めての方は、どんな施術を受けるのだろう、治るんだろうかと、様々な不安を抱えているもの。その不安を取り除きながらお話しを聞き、施術方針を立てていかなくてはなりません。その際には、大学時代に行ったOSCE(オスキー:臨床現場を想定し、患者役・柔道整復師役に分かれ、それぞれの立場に立って、徒手検査や施術方法を考えるなどの実技試験)が役に立っているなと感じます。あらゆる可能性を考え、様々な質問をしていくことを何度もくり返し学んだので、患者さんにも多角的な質問ができるようになりました。

この仕事のやりがいは?

患者さんの症状が改善し、笑顔を見せてくれることです。

来院される患者さんは痛みなどで不安な表情をしていますが、施術後に症状が改善して表情がほぐれると私もうれしくなります。やっぱり一番のやりがいは患者さんの笑顔です。また、患者さんに家でもできるストレッチなどのアドバイスをすると、思った以上に喜んでいただけます。「ありがとう」と言っていただけると、こちらももっと勉強しなくては、という気持ちになります。

学生時代は教員やアスレティックトレーナー(以下AT)も視野にいれ、幅広く勉強しました。

02 どんな学生時代を過ごされていましたか?

学生時代は教員やアスレティックトレーナー(以下AT)も視野にいれ、幅広く勉強しました。

私が帝京平成大学(以下THU)を選んだ理由の一つは、「将来につながる資格が取得できる」ということでした。当時はある大学の付属高校に通っていたのですが、その大学では取得できる資格があまりなかったのです。だからこそ資格取得を目指して「THU」を選択。入学後、1~2年次は、教員やATなども視野にいれて様々な講義を受けました。ただ、それらをすべて取得するには膨大な量の勉強をしなくてはならず…。結局は学校教諭一種免許状(以下教員免許状)と柔道整復師の取得を目指すことにしたのですが、あまりに忙しすぎて、心が折れそうになったこともありました。

「外傷を治す」。くじけそうになったとき、先生の言葉にはっとしました。

3年次に何を目指すべきか、どうなりたいのかを見失いそうになっていたとき、気持ちを立て直すきっかけになったのが「柔道整復師の技術は骨折などの外傷を治すことができる」という先生の言葉でした。それを聞いて、「私もそういう柔道整復師になりたい」と強く思えました。骨折などの施術は柔道整復師の仕事ではないように思っていたのですが、実はそうではなかったのです。「その技術を私もここで身につけたい!」と、それからはまっすぐに、この道を目指して頑張ることができました。今も外傷の施術にあたる際には、この言葉を思い出します。スポーツをしている人であれば、運動療法や再発予防なども含め、スポーツ復帰までしっかりとつなげられるように。そんな柔道整復師でありたいと思っています。

座学からスタートし、年次が上がるごとに実技中心に。

資格取得への道のりについて教えてください。

座学からスタートし、年次が上がるごとに実技中心に。

1年次は座学が多く、人体構造などの基礎知識をしっかり学びました。2年次には実技が増え、3年次では実技に加えて臨床実習を重ね、より技術面を磨く時間が増えていきます。4年次は国家試験に向けての勉強が中心。また、教員免許状の取得を目指す場合には教育実習があります。教育実習はとても印象的でした。実習計画や日誌などで大忙しではありましたが、ちょうど運動会シーズンで、生徒たちが一生懸命に運動会の練習をしている姿や当日の頑張りを見て感動。「私も頑張ろう!」と思わせてくれる貴重な経験でした。

03 受験生へのメッセージをお願いします。

実学を重要視している大学だからこそ、将来につながる技術が身につきます!

働き始めてから、大学時代に知識や技術をしっかり学んでおいてよかったと思うことがあります。大学の勉強や実習は正直、楽ではありません。でも、厳しい実習もOSCE(オスキー)も今振り返ると、やっておいてよかった!と思うことばかり。将来につながる体験が「THU」ではたくさんできます。また、クラスの仲間たちと一緒に講義を受け、実技に臨み、国家試験に向かって勉強をしていくことで、人として磨かれる部分もたくさんあったように思います。同じ目標を持った仲間や頼れる先生と出会うことができる、「THU」はそんな大学です。皆さんもぜひ、夢を目指して頑張ってくださいね。

1日のスケジュール

1日のスケジュール

08:30

朝礼

09:00

施術

13:00

休憩

19:00

退勤

接骨院は予約制ではないので、その日どのくらい担当の患者さんがいらっしゃるかは事前にはわかりません。患者さんが重なってしまった場合には、お待ちいただいたりスタッフ同士が協力し合ったりして、施術にあたります。また、空いた時間には受付や事務仕事も実施。周辺に学校が多いこともあり、部活終わりの夕方が込み合う時間帯です。仕事終わりには同僚と食事に行ったりすることもあります。

4年間の学びの流れ

1年次

座学を中心に一般教養、身体の構造や機能を学ぶ。後期からは臨床実習も。

2年次

専門知識の修得と、実習による実技の修得を目指す。

3年次

実技実習・臨床実習で技術を磨き、より実践的な技術を身につける。

4年次

国家試験に向け、徹底的に対策を練り、勉強に励む。

(教員免許状取得のため、教育実習に参加。保健体育の教員免許状を取得)

帝京池袋接骨院 院長
ヒューマンケア学部 柔道整復学科 トレーナー・柔道整復コース
原口 力也 准教授

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帝京池袋接骨院 院長
ヒューマンケア学部 柔道整復学科 トレーナー・柔道整復コース
原口 力也 准教授

この仕事には、患者さんと触れ合う楽しさと、怪我や痛みに対して真剣に向き合っていく厳しさとがあります。人と触れ合う仕事だからこそ、人が好きで相手を思いやる心を持てる人でないと務まりません。小松さんは、明るく、何事にも積極的で向上心がある人。今後は、技術面の向上はもちろん、後輩の教育や研究などにおいても活躍していってくれるだろうと期待しています。
この仕事を目指す皆さん。人の体を扱う柔道整復師の仕事は、志を持って取り組める仕事です。だからこそ、大学ではしっかりと知識や技術を学び、さらに、多くの人とコミュニケーションを取るなど、人と向き合うことで自分自身を磨いてくださいね。