診療情報管理士
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診療情報管理士

診療情報管理士

この職業について

患者さんのカルテをはじめとする診療記録の確認や整理を行い、必要なときにすばやく提供できるように保存・管理する職業です。診療記録の病名などを国際疾病分類に基づく数字コードへ書き換えたり、データベース化を進め、必要に応じて情報を検索して提供し、医師などをサポートします。また、患者数の増減や患者動向などを把握するなど経営面でも活躍します。

診療情報管理業務の基本的な考え方

日本診療情報管理学会の『診療情報管理士業務指針2018』では、「診療情報管理業務の基本的な考え方」として以下のことを挙げています。診療情報管理士は責任と使命を持ってこれらを行うことで、医療に貢献することができます。

  • 1. 患者中心の医療の実現と質の高い安心・安全な医療の保証
  • 2. チーム医療の促進と情報共有の徹底
  • 3. 個人情報の保護とセキュリティの確保
  • 4. 「説明と同意」に関する文章、および「入院診療計画書」等の点検と整備
  • 5. 診療情報の「コード化」の進展への対応
  • 6. 診療情報の活用範囲の拡大と大規模データベースの構築

診療情報管理士の将来性

日本診療情報管理学会の『診療情報管理士業務指針2018』では、「今後、診療情報管理士に期待される役割」として以下のことを挙げています。

 

【1】診療情報管理部門の組織として確立

これからの病院経営はさらなる改善や効率化を追求することになります。そのため、「診療情報管理部門が病院管理者の直轄下にあり、診療情報を介して病院の診療活動全体を常に把握し、各診療科および院内各部門と容易に連絡調整できるような体制」を構築していくことが重要となり、病院における診療情報管理士の役割や責任が大きくなってきます。

 

【2】保健医療分野における電子的診療情報の整備を促進する役割

近年、医療現場において電子カルテは急速に普及していますが、それに伴う諸問題は多々あります。「診療情報管理士は、診療情報の電子化を促進するために、適正かつ臨床実務に沿った電子カルテの普及・整備に向けて積極的に関与することが期待されている」ため、ICTに関する知識を持ち、電子カルテの有効活用を促進する役割を担っていくことになります。

 

【3】地域における情報共有と医療・介護の連携を支援する役割

これからは保健・福祉・介護・医療の連携により地域住民の健康を守っていくという地域包括ケアシステムが確立されていくことになります。しかし、「病院医療を中心に発展してきた従来の診療情報では、情報の伝達や共有に不十分である」という問題があります。診療情報管理士は、地域包括ケアシステムの重要性を理解した上で、「情報管理の観点から連携強化に向けた有用な方策を積極的に検討する役割」も担っていくことになります。

 

【4】WHO(世界保健機構)の動向を踏まえて診療情報管理の発展と普及を推進する役割

診療情報管理士が行う業務のうち、ICDコーディング(国際疾病分類に沿った診療情報のコード化)がありますが、今後は「WHOの提唱する『国際統計分類群(ファミリー):WHO-FIC』という概念が、今後の新たな分類軸」となっていきます。診療情報管理士の業務は、「急性期医療の質の向上」や「急性期医療と在宅医療・介護の連携」における「診療情報の適切な管理と活用」となりますが、そのためには「WHO-FICの中心分類コーディングが業務の基礎」になるとされています。診療情報管理士には、「WHOや海外の関係団体の動向も踏まえて、今後の診療情報管理の発展と普及を推進する役割」があります。

診療情報管理士に必要な素養

  • PC操作
    診療情報管理士は、常にPCを使用して業務を行います。そのため、学生のうちからPCを活用できるスキルが求められます。またPCトラブルや操作方法の疑問については、自らインターネット等で調べて解決することができるようになることが大切です。
  • 統計・確率
    診療情報管理士は、国などが発表する統計資料を確認したり、PCを使用して統計処理を行い患者に関する分析や経営に必要な資料を作成したりする役割もあります。中学校・高校で勉強してきた統計・確率を自分の知識として持っていることが必要です。それを前提にPCを使用して統計処理を学ぶ授業も準備しています。
  • 文章を読む力
    診療情報管理士受験対象科目では、診療情報管理士を認定する日本病院会が作成している教科書や問題集を使用して授業を進めます。学修内容は、医学部生や看護学生が学ぶような医学知識だけでなく、実務に関わる内容や、その背景を理解するために必要な医療制度、医療経済、医療経営、医療保険、介護保険、医療安全、医療情報、医療統計などがあり、膨大な情報量となっています。授業だけでなく予習復習においてしっかりと教科書の文章を読んで理解できる必要があります。問題集や認定試験においても、用語の暗記だけでなく読む力が必要となってきます。

診療情報管理士のやりがい

医師業務や看護師業務等のサポートや医療経営に必要な資料を作成することを通じて医療を支える専門職として貢献できていることを実感できる職業です。

診療情報管理士になるには

診療情報管理士は、医学専門用語や医療現場で使用される略語で書かれたカルテや検査記録などを確認する場面があるため、医学的知識が必要になります。また、経営面での改善にも関わることがあるため、医療経営や診療報酬制度についての知識が求められる職業です。
本来、診療情報管理業務は、資格を持っていなくても行うことは可能ですが、「診療情報管理士」の資格は業務に必要な知識や能力を持っている証明となります。そのため、多くの病院では診療情報管理業務での採用において有資格者を優遇することが多く、持っていない場合は採用後にこの資格を取得することが求められることがあります。
診療情報管理士の受験資格は、一般社団法人日本病院会が行っている2年間の通信教育で必要な単位を修める、あるいは日本病院会が認定する指定受験校(大学や専門学校)で必要な単位を修めた者に与えられます。
人文社会学部(※) 経営学科 経営コースは、2018年度から認定試験の受験指定校となっています。
3年生の前期までに受験に必要な科目が準備されているため、卒業までに認定試験の受験のチャンスが2度あります!

STEP01 人文社会学部(※) 経営学科 経営コースへ入学
入学後、診療情報管理士資格取得のためのガイダンスを開催しています。受講すべき科目の説明や受講する上での心構え、受験までにかかる費用について紹介します。
STEP02 診療情報管理士受験に必要な科目を受講する
STEP03 診療情報管理士試験を受験
最短で3年の2月に受験が可能です。4年次の2月にも受験することができるため、最大2回チャンスがあります。
STEP04 資格取得、就職活動
帝京平成大学では、就職支援に精通した職員が在学生の方の就職活動をサポートしています。

※2022年度より名称変更予定(予定のため変更の可能性有)

人文社会学部(※) 経営学科 経営コース 紹介

人文社会学部(※) 経営学科 経営コース 紹介

※2022年度より名称変更予定(予定のため変更の可能性有)