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怪我や病気が完治しても残る「慢性痛」に、リハビリテーション治療で貢献
2021/12/21
リハビリテーション学科
作業療法コース

怪我や病気が完治しても残る
「慢性痛」に、リハビリテーション治療で貢献

  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 8.働きがいも経済成長も

痛みのメカニズムや効果的な治療方法の発見を目指して

日本ではまだまだ認知度が低い状況にある「慢性痛」。慢性痛とは、通常は一時的なものである病気や怪我による痛みが、原因自体がなくなっても長期にわたって痛み続けている状態のことです。単に痛みが残っているわけではなく、心理社会面での問題や、周囲の人との対人関係における問題、本人の性格などの問題が複雑に絡み合っており、治療には時間がかかることがあります。痛みは目に見えるものではないため、患者さんの中には慢性痛で辛いことを周囲に伝えると、「怠けている」などと誤解されることもあり、非常に高い「苦悩」を感じている人も少なくないという状況です。

私は慢性痛について、2019年に日本ペインリハビリテーション学会学術大会において研究成果を発表し、「2020年度 厚労省受託 慢性疼痛診療モデル関東甲信越地区事業」での研究協力も行いました。また、本学での授業では、慢性痛のリハビリテーション治療は急性痛に対する関わりとは異なることを学生に伝えています。

痛みという感覚は、人間が安全に暮らせるための重要なセンサーとしての働きを持つ機能です。しかし、慢性痛は急性痛とは異なり怪我や病気が治癒した後も残ってしまう不快な感覚。そのメカニズムや効果的な治療方法など、さらに研究を進め、慢性痛に苦しむ方々の回復を援助していきたいと考えています。

伯母 治

伯母 治

健康医療スポーツ学部 リハビリテーション学科 准教授。信州大学大学院 修了。修士(工学)。作業療法士として、日本運動器疼痛学会、日本作業療法士協会、日本ペインリハビリテーション学会などに所属。人間医工学を研究分野とし、「慢性疼痛患者に対する作業療法」を主な研究項目とする。

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