修了生・在学生からのメッセージ

治療の効果を左右する
「未病状態」という課題を
薬剤師の早期介入で解決したい

薬学研究科 薬学専攻上山 彩葵
薬剤師によるヘルスケアの検討

message01_2026_img.png大学院進学を決めた理由を教えてください。
病院実習で感じた疑問を研究の形にし、臨床と結びつけるためです。
学部時代の病院実習を通して、患者さんによって治療効果や経過に大きな差があることを経験しました。こうした差を生む理由の一つが、低栄養状態など、病気ではないけれど健康とはいえない、いわゆる「未病状態」です。それならば、症状が出てから対応するだけでなく、リスクが高くなる前の段階から薬剤師が関わることに意義があるのではないか。現場で感じたこのような課題を、単に経験だけで終わらせず、研究として形にしたいと思ったのが進学を決意した理由でした。
本学の大学院は、臨床経験を持つ教員の指導のもと、実際の医療現場に直結する研究ができる点が大きな魅力です。現役で臨床現場に身を置いている先生方も多く、臨床と研究を結びつけながら学べる理想的な環境が整っています。

現在取り組んでいる研究について教えてください。
未病状態を可視化し、薬剤師が早期に介入できるモデル構築を目指しています。
現在、低栄養や鉄欠乏などの「未病状態」を可視化する研究に取り組んでいます。現状では、薬剤師は症状が明確になってから介入することが多いですが、検査値や患者様の背景などの情報を活用してリスクの高い患者さんを早期に抽出し、より早い段階で薬剤師が介入できるモデルの構築を目指しています。これが実現できれば、患者さんの健康維持や重症化予防に大きく繋がると考えています。
今後の目標は、研究で得た知見を実際の臨床現場に還元し、薬剤師が未病の段階から患者さんに関わることのできる仕組みづくりに取り組むことです。そのためには薬学的知識だけでなく、研究能力やデータ分析能力、他の職種の皆さんと連携するコミュニケーション能力が必要になります。本学での学びを通してこれらの能力をしっかりと磨いていきたいと考えています。

帝京平成大学大学院を目指す人へのメッセージをお願いします。
柔軟な学修環境で実務と研究を両立し、自分の視野を広げましょう。
私は現在、病院薬剤師として勤務しながら大学院で学んでいます。平日は勤務後に研究や課題を進め、休日の時間も活用して学修していますが、オンラインを活用した授業やいつでも相談しやすい環境など、柔軟に学べる体制に日々支えられています。働きながらでも無理なく学修を継続できる環境が整っているため、実務と研究を両立したい方にもおすすめできると思っています。
大学院での学びは大変なこともありますが、臨床で感じた疑問を深く考え、形にできる非常に貴重な機会です。働きながらでも十分に取り組むことができ、自らの視野が大きく広がりますので、少しでも興味がある方はぜひ挑戦してみてください。