

学部時代は薬剤師国家試験の勉強や研究に励んでおり、特に卒業研究では、食品中のプリン体の定量に取り組みました。プリン体は痛風や高尿酸血症と関連しているため、様々な食品の1日の摂取量がガイドラインで定められていますが、中にはガイドラインに載っていない食品もあります。こうしたガイドライン未収載の食品のうち、患者さまから要望のあった食品を中心に測定を行ううち、私が測定した数値が、実際に痛風や高尿酸血症患者さまの食事療法に役立つことを実感するようになりました。この経験から、「研究を通じて患者さまのQOLの向上や生活習慣の改善に寄与したい」という考えが生まれ、大学院進学を決めるに至りました。
学部卒業とともに薬局薬剤師として就職したため、今は働きながら大学院に通っています。 大学院での研究テーマは「慢性頭痛の病態解明と薬剤師の頭痛患者対応に関する研究」です。慢性頭痛の患者さまは約4000万人いると言われています。特に20~40歳の割合が高く、医療機関を受診せず薬局で市販薬を購入し、自己管理を行っているケースが多いのも特徴です。つまり、慢性頭痛の患者さまが初めて接する医療従事者が薬剤師となる場合があるということで、そうした立場にある薬剤師が、患者さまにとって最適な対応をできるようにすることが、私の研究の目的です。
指導してくださる先生方はとても丁寧で、学位取得に向けて全力でサポートしていただけていると感じます。薬学研究科は中野キャンパスにありますが、駅からも近く、働きながら学びやすいのもポイントです。
何より、創薬系だけではなく臨床系の講義も充実しているため、学部時代の学びを深められるのはもちろん、臨床医療についても学ぶことができます。そのため、薬局薬剤師として勤務する中でも、とくに臨床現場での実践や医療への貢献につながっている実感を持つことができ、それがやりがいにもつながっています。
薬局薬剤師として働きながら大学院で学ぶことは決して楽な道ではありません。しかし、現在の研究を通じて得られた知見を日々の臨床現場に活かし、患者さまのQOL向上に努めるためにも、今後も研鑽に励みたいと思っています。学部生時代から研究テーマは変わりましたが、「研究を通じて医療に貢献したい」という気持ちは変わりません。
皆さんも私と一緒に帝京平成大学大学院で学び、ともに医療に貢献していきましょう。