学長挨拶(冲永寛子)
帝京平成大学の建学の精神は、「実学の精神を基とし、幅広い知識と専門分野における実践能力を身につけ、創造力豊かな逞しい人間愛にあふれた人材を養成する」です。多様化し諸問題が取り巻いている現代社会において、実際に社会に役立つ知識や能力を身につけた人材を養成し、それら諸問題を解決することにより社会に貢献することを目指しています。さらには知識や能力だけではなく、それらに加えて創造力や人間愛を兼ね備え、人間性を持つことを要求しており、この建学の精神を教育・研究・社会貢献を通して一貫して実践しています。
本学の学びの場は近年広がってきており、池袋・中野・千葉・ちはら台の4つのキャンパスで多彩な教育活動を展開しています。本学の学生さんたちには自分の学びたい目標を明確に持ち、資格取得や就職、社会への貢献などいろいろな場で活躍してほしいと願っています。学生一人ひとりに行き届いた教育を行うべく、きめ細かい対応をとっており、教員は学生が学びたくなる授業を目指して日々授業改善に取り組んでいます。
研究においては充実した研究科を有し、実験施設を利用した基礎的な研究から、附属機関・施設と連携した実践的な臨床研究まで幅広く取り扱っており、活発に研究活動を行っています。教員は社会への情報発信の一つとしての研究活動に積極的に取り組んでおり、時には学内で連携し、時には外部機関と連携しながら幅広い研究を行っています。
地域貢献においては、附属機関・施設における活動のほか、地域活動への学生の参加、公開講座の実施、地域との交流などに取り組んでおり、今後も開かれた大学として地域で活動し続ける大学でありたいと願っています。
帝京平成大学は近年目覚ましい発展を遂げてきました。学問の分野は広がり、キャンパスは23区内に2か所、千葉に2か所となり、学生数は1万人を超え、まれにみる発展を遂げた大学であると自負しています。これは実学の精神を基とし、社会の要請に応えてきた結果であり、教職員はよりよい大学を目指して日々努力を重ねています。これからも発展の歴史が持続し、教育・研究・社会貢献のあらゆる分野で役立てるような教育機関であり続けたいと願っています。
冲永 寛子
東京大学医学部医学科卒業。博士(医学)、医師。東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科を経て2006年6月帝京平成大学副理事長。2007年8月から帝京平成大学学長。日本内分泌病理学会奨励賞、アクロメガリーフォーラム奨励賞を受賞。