臨床心理学研究科 臨床心理学専攻(専門職学位課程)

研究科長からのメッセージ

臨床心理学研究科長 教授
BABA HIROSUKE
馬場 洋介

入口は資格取得、その先は心理臨床の実践家へ
-多様なキャリアの基礎づくりを支援します-

心の問題を抱える人のお役に立ちたい、その出発点は資格取得です。私たちは、これまで蓄積したノウハウを活かして、臨床心理士と公認心理師の資格取得への充実した支援を提供し、直近3年間の修了生の平均合格率は、臨床心理士98%、公認心理師97%であり、高い合格率の実績があります。

即戦力としての臨床心理士・公認心理師の養成は、本学の建学の精神である「実学」の趣旨に沿うものです。この目的を達成するため、本研究科では、附属の臨床心理センターにおいては多彩で豊富な事例担当を手厚いスーパービジョンを受けながら経験し、学外の実習機関においては豊富に実践経験する機会を提供しています。

2026年度は、専任教員12名と臨床心理センターカウンセラー4名を配置し、院生一人ひとりに専任教員のアドバイザーをつけ、マンツーマンのきめ細かな指導を行います。アドバイザーは、心理臨床の実践家としての一歩を踏み出すための、力強いサポーターとなります。

就職活動についても、学内の就職支援室と連携して就職ガイダンスを開催し、個別にもキャリア相談を実施するなど、きめ細かくサポートしています。その結果、修了生の就職先は、医療機関をはじめ、県庁・区役所等の自治体、子ども家庭支援センター、教育支援センター、および、児童養護施設等、多岐に渡ります。心理臨床の初心者が次第に心理臨床のプロフェッショナルとして成長していく姿を見るのは、私たち教員のやりがいでもあります。私たちは臨床心理の実践家の志と意欲を持つ方々を院生として迎え、心の問題を抱える人々への適切な支援を一緒に考えることを楽しみにしています。

特色

臨床心理学研究科は、本学の建学の精神に則り、専門職学位課程として、実学の精神を基として、豊かな人間性を持ち、多様で複雑な心の問題に創造的で柔軟に対応できる臨床心理分野の高度専門職業人を養成します。

1手厚い支援

臨床心理士と公認心理師の資格取得へ手厚い支援

資格を取得し、専門性と実践能力を磨きたい方に、最適な環境があります。

帝京平成大学大学院臨床心理学研究科は、2011年4月に東日本で最初の臨床心理専門職大学院として開設されました。本研究科では、様々な現場の問題に的確に対応できる即戦力としての臨床心理士・公認心理師の養成に重点を置いた教育を実施しています。

資格取得のための手厚い学修支援はもちろん、臨床心理の理論的教育をきちんと行ったうえで、特色2·3で述べるような外部実習、臨床事例の担当、事例研究などを通じて、心理職として問題を的確に評価し、適切に関わる態度や能力を養成します。修了者には、「臨床心理修士(専門職)」の学位が授与されます。
また、「公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会」の臨床心理士受験資格が与えられ、一次試験〈筆記〉のうち「論文記述試験」が免除されます。
さらに、本研究科の「健康科学研究科臨床心理学専攻(博士課程)」への進学が可能です。大学院入学前に公認心理師法に定められた所定の科目を履修し要件を満たす方は、本研究科を修了すると公認心理師の受験資格が与えられます。公認心理師の受験資格については、一般財団法人日本心理研修センターのHPでご確認ください。

2質の高い実習

座学だけでない多様な臨床現場に対応できる質の高い実習

学外実習と手厚いスーパービジョンを受けながら学内の臨床心理センターで事例担当を経験。

本研究科の教育課程では、学内の附属臨床心理センターの「臨床心理面接実習」と、学外の協力機関で実施する「臨床心理地域援助実習」により、現場の多様なニーズに対応できるスキルを修得する機会を提供しています。
「臨床心理面接実習」では、「臨床心理センター」において、教員及びカウンセラーによる指導のもと、様々な問題や障がい、疾患を抱えたクライエントヘのアセスメント、支援、介入について学びます。

これらは、面接場面への陪席からスタートし、セラピストとして面接を担当する段階まで、院生の知識やスキル向上のレベルを踏まえて次第にステップアップしていきます。

また、教員とカウンセラーによるスーパービジョンとカンファレンスによって心理職の専門性を身につけ、事例研究の方法も学びます。「臨床心理地域援助実習」では、多くの関係機関の協力により、医療・福祉、地域保健・産業、学校・教育の3領域の現場において多様な業務を経験し、指導を受けることができます。現場の様々な課題に真剣に向き合い、謙虚に学び、向上していくことのできる専門家の養成を目指します。

3個人指導体制

きめ細かな個人指導体制

研究科教員とカウンセラーの指導体制がスキルアップを支えます。

本大学院では2学年で34名の大学院生に対し、12名の研究科教員と4名の臨床心理センターカウンセラーを配置し、院生一人ひとりに指導教員をつけ、きめ細かな指導を行います。

個人ごとの指導教員はアドバイザーと呼ばれ、履修指導や学修面、生活面、実習に関する相談等を行い、臨床家としての一歩を踏み出すための、力強いサポーターとなります。

また、「臨床心理センター」での学内臨床実習では適切に面接を行えるよう、スーパービジョンを受けることができる体制を整えています。本大学院生は、クライエントを担当し、心理面接・遊戯療法・心理検査等の様々な臨床実践を積んでいきますが、アドバイザーは、授業で学んだ知識や理論と臨床実践で得た経験とを関連づけ、整理して理解を深めることができるように手助けします。臨床事例報告の作成にあたっては、事例研究指導者が個別指導を行っていきます。

専門職大学院のメリット

  • 「公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会」による臨床心理士資格審査(一次試験〈筆記〉)のうち「論文記述試験」を免除。
  • (臨床心理学研究科臨床心理学専攻)「専門実践教育訓練給付制度厚生労働大臣指定講座」

学位・進学などについて

  • 臨床心理修士(専門職)の学位授与。
  • 本大学院「健康科学研究科 臨床心理学専攻(博士課程)」への進学が可能。

2027年度入学者向け 大学院公開授業・進学説明会

  • 専門職大学院 公開授業・進学説明会を開催します。詳しくは下記リンクよりご確認ください。
    ※実施内容や開催日時が変更となる場合がありますので、最新の情報は本学HPでご確認ください。
専門職大学院公開授業・進学説明会

※事前申し込み不要です。開催当日に直接お越しください。
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日時 第1回 2026年7月4日(土)10:00~12:00
第2回 2026年9月5日(土)10:00~12:00
第3回 2026年11月14日(土)10:00~12:00
場所 池袋キャンパス MiNoriセントラル
内容

大学院カリキュラム・学外実習 概要説明
研究科教員による模擬授業
臨床心理センター概要説明
入試概要説明
個別進学相談

臨床心理士・公認心理師になるには?

臨床心理士になるには、「公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会」が実施する資格審査に合格する必要があります。資格審査を受けるためには、同協会が「臨床心理士資格審査規程」第8条で定めた受験資格基準のいずれかを満たすことが必須です。専門職大学院の修了者は「学校教育法に基づく大学院において、臨床心理学またはそれに準ずる心理臨床に関する分野を専攻する専門職学位課程を修了した者」に該当します。資格審査は、一次試験(〈筆記〉「多肢選択方式試験」及び「論文記述試験」)と二次試験(口述面接試験)によって行われますが、専門職大学院の修了者は、一次試験のうち、「論文記述試験」が免除されます。2018年度から公認心理師にも対応した授業を行っており、受験資格がある方には両方の資格試験に合格できるよう学修の支援を行っています。公認心理師の受験資格については、一般財団法人 日本心理研修センターのHPでご確認ください。

課程修了の認定および学位

臨床心理学研究科 臨床心理学専攻(専門職学位課程)

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修業年限 2年
修得単位および条件 50単位(必修含む)
学位 臨床心理修士(専門職)

授業科目の概要

※授業科目等は変更になる場合があります。

専攻領域および指導内容

※担当教員、研究指導内容などは変更になる場合があります。

医療・福祉

地域住民や労働者の健康問題について、関連する法令・制度等を踏まえた心理的実践について学びます。

活躍のフィールド(例)

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主な実習先

病院・クリニック(精神科・心療内科他)
福祉施設等
 

担当教員

教授 安西 信雄
教授 管 心
講師 有冨 公教
講師 江口 聡
講師 丹羽 まどか

医療現場で臨床心理の専門性を活かしながら、チーム医療の一員として信頼される心理職となるための指導を行います。

精神疾患への対応だけでなく、身体疾患に伴う心理的課題に関しても、的確にアセスメントを行い効果的に介入できるようになることを目指します。

医療制度や医療従事者の役割を理解し、チーム医療の一員として多様な職種と連携して協働できる多角的な視野と柔軟な思考力をあわせ持った即戦力となる専門家を養成します。

地域保健・産業

地域住民や労働者の健康問題について、関連する法令・制度等を踏まえた心理的実践について学びます。

活躍のフィールド(例)

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主な実習先

行政や民間の相談・支援部門
EAP機関等
 

担当教員

教授 馬場 洋介
准教授 杉浦 貴代子
講師 大久保 智紗

地域住民や職場における労働者の精神的健康の向上を図り、精神的健康問題に取り組むことのできる心理職を目指します。

精神的健康問題の把握方法やアセスメント、精神病理、組織への働きかけ、さらには関連する法令・制度等について理論と事例を基に学びます。

個人の能力だけでなく、関連する専門家等と連携しながら現場の資源や制度を活用したり、組織の改善を行うなど実践力を柔軟に発揮できる専門家を養成します。

学校・教育

教育現場や家庭など、様々な環境を踏まえ、子どもの心理的援助について座学と実践を通じて学びます。

活躍のフィールド(例)

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主な実習先

適応指導教室
教育センター
小中高等学校等

担当教員

教授 谷田 征子
教授 鈴木 明美
准教授 岩藤 裕美
講師 輕部 雄輝

教育現場や家庭、地域社会において、子どもの心の問題の理解や取り組みだけでなく、それぞれの力を発揮できる環境を構築するために必要な知識、技能、倫理、態度等を学びます。

また、教育施設での実習で経験し学んだことを全員で共有し、子ども個人のみならず、取り巻く環境に目を向けてディスカッションを実施し、豊富な知識と実践的で高いスキルをそなえた専門家を養成します。

代表的な授業科目紹介

 

臨床心理学原論Ⅰ
馬場 洋介 教授 谷田 征子 教授

この授業では、臨床心理学の全体像を学びます。臨床心理学とは何らかの心の問題や葛藤を持ち、苦しむ人たちに対して、心理学の知識と技術を用いて援助する学問であり実践です。臨床心理学は現代社会の要請から急速に発展してきましたが、技法を含む理論を背景に成り立っており、人の心理学的問題に専門家として関わるためには、それらの理論を理解し、幅広い知識を得ることが必要となります。この授業では、臨床心理学の歴史、臨床心理士のつの専門業務、臨床心理学における重要な理論、および、臨床心理士の職業倫理等について概観し、心理臨床の実際について学びます。

臨床心理面接演習
(心理支援に関する理論と実践)
岩藤 裕美 准教授 軽部 雄輝 講師

この授業では、心理的な介入の際に求められる心理面接やインテーク面接の基本的な技能の習得を目指します。到達目標は、臨床心理センターでのケース担当を皮切りとして、臨床の現場で心理面接ができるようになることです。講義と小グループによるロールプレイ等を通じて、臨床心理士として心理面接を行う際の基本的なカウンセラーの在り方や、面接の始め方、クライエントの訴えの受け止め方、共感の方法、面接の展開などの技能について、段階的かつ体験的に学んでいきます。

事例研究実習Ⅰ・Ⅱ
全教員担当

臨床心理センターにおいて面接を実施しているクライエントに対する心理臨床的援助について、事例経過を的確にまとめ、スーパーバイザーだけでなく、多様な専門領域の複数の教員から多面的指導を受けることによって、心理臨床家としてのアセスメント、援助技法、心理的な理解や自己の援助内容について学びます。さらに参加者とともに質疑応答やディスカッションを通して、事例に関して理解を深めます。事例発表を行わない場合は、他の院生の事例に積極的な意見を述べ、心理的な理解を深めます。

臨床心理査定演習Ⅰ
有冨 公教 講師 江口 聡 講師

この授業では、ウェクスラー式知能検査、田中ビネー式知能検査をはじめ、その他認知機能を査定する代表的な心理検査の理論、構成、施行方法、解釈について学びます。それぞれの検査の特性について、目的、対象、検査結果の扱い方、施行方法を含めて理解するとともに、認知機能とそれに影響する心理特性について理解することを目的としています。実際に検査用具を手にしながら講義を聞いたり、検査用具を用いて検査の一部分を施行することにより、実践的な学びを深めます。

授業科目

表を横スクロールできます。
科目区分 授業科目
臨床心理学基本科目 共通基本科目 臨床心理学原論Ⅰ
臨床心理学原論Ⅱ
臨床心理査定系 臨床心理査定演習Ⅰ(心理的アセスメントに関する理論と実践)
臨床心理査定演習Ⅱ
臨床心理査定実習Ⅰ
臨床心理査定実習Ⅱ
臨床心理面接系 臨床心理面接演習Ⅰ(心理支援に関する理論と実践)
臨床心理面接演習Ⅱ
臨床心理面接実習Ⅰ
臨床心理面接実習Ⅱ(心理実践実習)
臨床心理面接実習Ⅲ(心理実践実習)
臨床心理展開科目 臨床心理地域援助系 臨床心理地域援助演習Ⅰ
臨床心理地域援助演習Ⅱ
学校・教育臨床心理地域援助実習Ⅰ(心理実践実習)
学校・教育臨床心理地域援助実習Ⅱ(心理実践実習)
医療・福祉臨床心理地域援助実習Ⅰ(心理実践実習)
医療・福祉臨床心理地域援助実習Ⅱ(心理実践実習)
地域保健・産業臨床心理地域援助実習Ⅰ(心理実践実習)
地域保健・産業臨床心理地域援助実習Ⅱ(心理実践実習)
事例研究系 臨床心理学研究法
事例研究実習Ⅰ
事例研究実習Ⅱ
総合的事例研究演習Ⅰ
総合的事例研究演習Ⅱ
臨床心理応用・隣接科目 臨床基礎系 医療・健康心理学(心の健康教育に関する理論と実践)
力動的心理療法特論
認知行動療法特論
家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践
学校・教育系 学校臨床心理学特論(教育分野に関する理論と支援の展開)
児童心理療法特論
思春期・青年期特論
医療・福祉系 精神医学特論(保健医療分野に関する理論と支援の展開)
神経心理学特論
ソーシャルワーク特論(福祉分野に関する理論と支援の展開)
発達心理学特論
産業・保健系 司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開
産業・労働分野に関する理論と支援の展開
家族心理学特論
総合 総合 臨床心理学特別演習

在学生からのメッセージ

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医療・福祉 領域
2年 溝内 悠里 さん

学びだけでなく生活面のサポートも。安心して学業に励める。

大学卒業後、医薬品の営業職に就きました。そこで慢性疾患や不妊治療をする患者さんの心理支援が必要だと痛感し、大学院に進学することを決意しました。

本研究科を選んだのは、即戦力として現場に出られる力をつけられるからです。実習のサポートが手厚く、学内ケースのカウンセリングでは、1回の面接につき1回スーパーバイズを受けることができるなど、理論と実践を紐付けて考えることができています。また、カンファレンスではたくさんの教員の意見をもらえるので、学派にかかわらず様々な視点を取り入れられる点が大きな魅力です。

アドバイザー制度があり、学業だけでなく生活面でのサポートがあるのも、安心して学べるベースになっています。
※2026年度取材

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地域保健・産業領域
2年  小森 直幸さん

産業とスポーツを支える心理職の専門性を磨く学び

臨床現場に限りなく近い経験をしたいと考えていたところ、東日本唯一の専門職大学院である本研究科を見つけ、進学を決めました。

私は論文の書き方や構成に不安があるのですが、本研究科では事例論文を教員の指導のもとで作成できるので不安を軽減できます。実習面での私の主領域は産業分野。スタッフとしての自覚を持ちながら相談者と向き合ったり、研修会で発表させていただいたりと、真重な経験を積ませてもらっています。それ以外の領域の学びでも主体的に考え行動することが求められ、非常に高い価値を感じています。

アスリートのカウンセリングやメンタルトレーニングなどを手がけるのが将来の展望。そのためにもまず医療・産業の現場で専門家としての技量を高めたいと思っています。
※2026年度取材

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学校・教育領域
2年 梅田 真渡さん

3領域での実習が面白い 予防の視点から家庭を支える心理職に

児童虐待問頸の心理支援に関心があり、予防的な視点で家庭を支えられる心理職になりたいと考え、大学院進学を決めました。

学びで最もメリットを感じているのは、「医療•福祉」「地域保健・産業」「学校・教育」の3領域での実習です。心理職がどんな現場で活躍しているのか自分の目で確かめることができますし、学び・ケース・実習がリンクしているので、非常に面白いです。また、ケースごとに担当教員がついてくれるので、様々な考えに触れることもでき、一層学びが深まります。

臨床をともにする仲問たちは、年齢も職業もルーツも多様。だからこそ多面的な意見を交わすことができています。この体験を活かし、アセスメントができる心理職として虐待防止支援に携わりたいです。
※2026年度取材

修了生からのメッセージ

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医療・福祉 領域
菊池 瑞さん

勤務先:四谷ゆいクリニック

大学院での学びが、ひと筋縄ではいかない臨床の支えに。

臨床心理士、公認心理師の両方の資格を取得したいと思い、より臨床に根ざした学びを経験できる本研究科を選びました。

私は、未成年が親に連れてこられるという来談が、クライエントの自律の過程でどのように変化するかを研究テーマとして扱いました。臨床の現場に立っているからこそ、指導を受けながら担当ケースを客観的に捉え直す機会を得られたと思います。

「医療•福祉」「地域保健・産業」「学校・教育」といった複数の領域別に実習を受けられたので、クライエントを多角的に見立てる目も養われました。現在は外国人初診患者が8割を占めるクリニックで心理士として働いています。ひと筋縄ではいかない臨床で迷うこともありますが、院での学びが支えになっています。
※2026年度取材

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地域保健・産業領域
竹中 愛祐美さん

勤務先:特定非営利活動法人 メンタルケア協議会

その人らしく過ごすサポートに、学んだ知識と経験が生きてる。

充実した臨床実習や幅広い領域を深く学べるところに魅力を感じ、進学しました。本研究科の大きな特徴は、実学の精神に則った学びの場が整っているところ。

付属の臨床心理センターでは実際にケースを担当し、クライエントの揺れ動く感情の波の中に身を置く経験ができました。心理検査も実際に行えるため、卒業後、どの分野に進んでも即戦力となると思います。現在は夜間こころの電話相談およびSNS相談などに携わっており、心を支えながら暮らしを守る支援機関に繋げることも行っています。

相談者は10代から80代と幅広く、背景事情も様々ですが、本研究科で法や制度の活用についても身につけることができたため、多領域と連携しやすく、その人がその人らしく生きるお手伝いができています。
※2026年度取材

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学校・教育領域
橋口 優未さん

勤務先:こども支援センターげんき

論文指導は少人数制。違う領域を学べたことが実践に活かされている。

私が学部生だった頃は、コロナ禍の影響で実習の機会が十分に確保されていませんでした。そこで大学院進学にあたっては、実習体制が充実していることを重視しました。

本研究科では「医療・福祉」「地域保健・産業」「学校・教育」の3領域すべてで実習を経験することができ、幅広い実践力を身につけられたと感じています。また、修士論文の指導は教員1名に対して学生2名という少人数体制で行われるため、丁寧できめ細やかな指導が受けられる点も大きな魅力です。

現在、私はスクールカウンセラーとして勤務していますが、大学院では「学校・教育」ではなく、「医療•福祉」を実習の主領域としていました。その経験を通して、児童生徒のアセスメントにおける重要な基盤を培うことができ、現在の活動にも活かされています。
※2026年度取材

2027年度入学者向け 専門職大学院ガイドブック