アメリカ コロラド州での海外研修に参加し、現地学生との交流を通して日米の相互理解を深めました。
健康メディカル学部 理学療法学科及び現代ライフ学部 経営マネージメント学科の学生がアメリカ コロラド州での海外研修に参加しました。
今年度のアメリカでの海外研修は2月19日(火)から28日(木)までの10日間、健康メディカル学部 理学療法学科 阪井 康友 教授、大久保 敦子 准教授、健康医療スポーツ学部 医療スポーツ学科 齊藤 訓英 助教の引率のもと行われました。
今回は、健康メディカル学部 理学療法学科 2年次17名、現代ライフ学部 経営マネージメント学科 トレーナー・スポーツ経営コース 2年次6名の計23名が参加しました。コロラド州デンバー市を中心に、アメリカのリハビリテーション医療やアスレティックトレーナー(AT)の活動現場を視察し、各施設の特色や活動に関する講義を受け、様々な学びを得ました。
現在の日本は、勉学や就労のために他国から多くの人が訪れるようになっています。多様化する我が国の状況にいち早く適応し活躍できる人材となるためにも、多様な人種が共生するアメリカの現状を知り、山積する課題やその対策について学修することは非常に意義深いと考えられます。
これまで異文化の存在を意識する機会のなかった学生たちにとって、コミュニケーション方法や考え方、生活様式にいたるまで、その日常に触れることはたくさんの気づきに満ちた経験となったようです。
また、例年同様、レジス大学 理学療法学科(DPT)や北コロラド大学 ATコースの授業・実習に参加し、米国における各職種の養成課程を実体験しました。本学の学生は常に積極的な姿勢で現地学生と意思疎通を図り、異なる背景を持つ対象者と共に理解を深め合う時間を過ごしました。各講義後は学生からいくつも質問が飛び出し、予定の時間を超過するほどの白熱ぶりでした。
全米障がい者スポーツセンターでは、ユタ大学が高度障がい者のために開発した電動チェアスキー「TetoraSki」を見学しました。「TetoraSki」はジョイスティックと呼吸操作によって操縦が可能で、現在世界に3台しか存在しません。開発と実用化から間もない最先端の自助装置に触れることができたのは、非常に貴重な経験でした。
なお、研修プログラムにはPTグループとATグループ合同での施設視察やアクティビティ参加も含まれるため、互いの職種の専門性を知り、互いを尊重しつつ考察を深めるよいきっかけとなりました。
本研修では例年、事前学修として研修先の概要を調べ、学生同士で共有を行っていますが、年を追うごとに参加学生の意識が高まっています。一人ひとりが具体的な目標を持ってこの海外研修に参加し、一瞬も無駄にせずすべてを吸収して帰ろうとしている姿が印象的でした。この経験を通して得た感覚や感情は、今後の大学生活をより実り多いものとするきっかけになるでしょう。
このデンバー研修プログラムは、毎年度、進化し続けています。本学学生の学びの姿勢は現地指導者からも高く評価されており、今後グローバルな視点を持って活躍できる学生が多数育っていくことを期待しています。