A. 4本の柱となる各専門演習は、2年次よりスタートします。
大学に入ってから、メディアに関連する演習と講義を経て、自分の動機を探り、適正を感じ、捉え方が代わり、自信が確信になっていくことが望ましいのかもしれません。
そのために、1年次にはデジタルデザイン演習と造形基礎演習がコース必修として配置されています。デジタルとアナログの双方から、ものづくりに触れてもらう中で、アイデアをプロセスを経て形にしていく「楽しさと大変さ」を体験して貰います。1年次に、自身の道を探る仕組みとなっています。教員も学生の可能性を観察しつつ、適切なアドバイスができるよう心掛けています。



帝京平成大学を知ろう!
人文社会学部 人間文化学科 メディア文化コース

Q. メディア文化コースの特徴・雰囲気を教えてください
A. メディア文化コースでは、クリエイティブなものづくりをデザインを通して学びます。カリキュラムの4本の柱となる演習として、グラフィックデザイン、映像デザイン、情報デザイン、造形デザインがあります。そのまわりに、関連する演習と講義が衛星的に配置されています。進みたい道を探しながら、授業を組み合わせて、自分を形作っていくことが可能です。メディアに関わる専門分野で研究や制作をされている専任教員が10名揃っていて、チームとして機能し、各教員のゼミも活発です。教員と学生のフランクな関係も特徴のひとつでしょう。主な学びの場となる演習室の間に、教員準備室があり相談しやすい環境がつくられていて、各種設備も充実している制作の場となっています。
Q. おすすめの授業を教えてください
Q. こういう学生と一緒に学びたい!
A. 分野に関わらず、「こだわりと熱意」のある学生と一緒に学びたいと思います。学生との触れ合いの中で、教員も様々なことに気付かされます。メディアコンテンツに関しても、流行のみならず、時代を繰り返しながら、物事の見え方と見せ方が、大量で高速な情報の中で、あたかも生き物のように変化し続けています。その一端一瞬の輝きを、演習と講義、ゼミを通して、学生と一緒に掴めたりすることがあります。掴めた気がすると、また遠のいていく光を再び捉えることが出来るのか?学びとは、そんなことの繰り返しとも言えるでしょう。その繰り返しに耐えるには、「取り組み続ける熱意」と、「感性を信じるこだわり」が、大きな原動力となるのはないでしょうか?

Q. どういう勉強ができますか?
A. 私は、コースの柱のひとつである映像デザイン演習を主に担当しています。映像制作の流れは、企画、撮影、編集の3つとなります。このワークフローを、繰り返しながら、知識と技術を深めることによって、映像表現へのリテラシーを深め、作品を完成させていきます。企画では発想力と言葉で伝えることを、撮影では技術と被写体の切り取り方を、編集では時間軸の操作と構成力を鍛えます。制作はグループワークで行われますので、直面する問題を解決するコミュニケーション能力、信頼関係の構築も学びの重要な要素となります。映像は複合芸術でもあるので、文字のデザイン、小道具を作る造形力、Web配信の仕掛け、音響を整え音楽を作り出す、アニメには絵を描く力が求められたりします。関連する演習や講義との連動が、実は表現力を向上させるための鍵なのかもしれません。
Q. 大学に入るまでに身につけた方が良いことは何ですか?
A. 最初に触れましたが、メディア文化コースは、クリエイティブなモノづくりをデザインを通して学ぶコースです。だからと言って、美術やデザインの基礎教育が入学前に絶対的に必要なわけではありません。しかしながら、自分が何に興味があって、興味を持ったきっかけはなんだったのか?その興味は今後も続いていくのか?その根拠はなんなのか?そんなことを一度じっくりと考える機会を設けて欲しいなと思います。言い換えれば、自分の好きに自信が持てるのか?確認してみてください。自分の好きを行動に移してみるのも良いかもしれません。全てが可能なわけではありませんが、あなたの手にはスマホとアプリがあるはずです。文章が書けて、写真が撮れて、絵が描けて、録音できて、計測できて、可視化もできて、情報を得ることも発信することもできるんです。学びは既にスタート可能ということです。
Q. 想定される進路はどのようなものがありますか?
A. メディア関連企業や映像制作会社など、メディア文化コースではクリエイティブな業界を目指す学生が多いです。