
IR情報を活用した「セミナー科目」改革の取り組み
取り組みの背景
本学における就職支援の取り組みを検証するため、大量に蓄積されていたキャリアカウンセリングの面談記録を、テキストマイニングの手法を用いて分析を行いました。その結果、就職活動において重要な「自己PR」や「学生時代に力を注いだこと」について、自らの言葉で説明できない傾向にあることがわかりました。
そのため、本学独自の科目である「セミナー科目」を活用して、それぞれの教育課程を通して身に付けるべき力を明確にし、その力がどのくらい身に付いたのかを学生自身の言葉で説明できるよう、取り組むこととしました。
取り組み内容
本学では独自の「帝京平成大学教学マネジメント指針」を策定し、建学の精神および教育目標を踏まえた6項目のディプロマポリシーを基に、25の「目標とする力」を定めて学修成果を評価する総合的な指標とし、就職活動をはじめとするさまざまな場面で学生自身が自らの言葉で説明できることを目指しています。
この取り組みには本学独自の科目である「セミナー科目」を活用します。
本学では「セミナー科目」を建学の精神に基づく重要科目として位置付け、全学科全学年に配置しています。「セミナー科目」は少人数によるクラスで編成されており、担当教員(クラス担任)は、学生が主体的に学びその能力を伸長できるよう、一人ひとりの個性・適性を考慮しつつ指導を行っています。
学科・コースごとに定められた「目標とする力」を、ルーブリックやeポートフォリオなどを活用して「セミナー科目」において総合的に評価し、学生にフィードバックすることで学生の自己省察を促します。卒業までの4年間ないしは6年間、これらを繰り返します。
取り組みの進捗
この「セミナー科目」における「目標とする力」の可視化への取り組みは、人文社会学部において2023年度から開始しております。2024年度には薬学部・ヒューマンケア学部、そして2025年度には健康メディカル学部・健康医療スポーツ学部に展開します。
本学では、このような学生の成長の場を提供し、大学生活全体を通して学生ひとり一人が、本学の学 びによって「身についた力」を実感し、自ら説明できるよう支援してまいります。