保育士
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保育士

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この職業について

保育士は、乳児から小学校就学前の子どもを預かり、食事・排泄・睡眠・遊びなどの日常生活を通じ、健やかな心と身体を持った子どもに成長するように援助します。
教室掃除、カリキュラム作成、日誌作成や行事の計画・運営などの仕事もあります。

必要な資格

  • 保育士
  • 幼稚園教諭一種免許状

保育士とは

保育士は児童福祉法に基づく国家資格で、0歳から18歳未満の子どもたちの保育や養育に携わり、日常生活を通じ、健やかな心と身体を持った子どもに成長するように援助します。

仕事内容は子どもたちと直接関わるだけではなく、毎日のカリキュラムや日誌の作成、行事の計画・運営や保護者や関係機関との連携、地域の子育て支援など幅広く活動します。
 

保育士と幼稚園教諭の違い

小学校就学前の子どもを保育するという点が共通している「保育士」と「幼稚園教諭」ですが、大きく「目的の違い」と「制度上の違い」の2つの違いがあります。

生活の場の保育所と、教育の場の幼稚園

生活の場の保育所と、教育の場の幼稚園
多くの保育士が就業する保育所は、子どもの「保育」を目的として運営され、乳児から小学校就学前の子どもを預かり、日常生活を一緒に過ごしながら、子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培います。

幼稚園教諭が就業する幼稚園は、子どもの「教育」を目的として運営されています。具体的には学習指導要領「生きる力」で幼児期を「幼児期を生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なもの」として規定しています。幼稚園では満3歳から小学校就学前までの子どもを預かり、遊びを通して子どもの発達を促します。

保育所、幼稚園の目的の表記は異なりますが、子どもの健やかな成長を促し、遊びを通して小学校以降の未来へ続く心身の基盤を育てることに違いはありません。
 

厚生労働省が管轄する保育士と、文部科学省が管轄する幼稚園教諭

保育士と幼稚園教諭の違いは、目的の違いだけでなく資格の制度にも違いが見られます。たとえば、保育士資格は人々の生活を支える「厚生労働省」が管轄している一方で、幼稚園教諭免許を管轄しているのは人々の教育を支える「文部科学省」です。

そのほか、保育所では給食の提供をおこなうため、調理室の設置が義務付けられていますが、幼稚園は任意です。保育所の保育時間が原則8時間に対し幼稚園が4時間などの違いが見られます。

近年は「認定こども園」のように保育所と幼稚園を一体化する動きも見られます。認定こども園では保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方をもった保育教諭が必要とされることも多く、今後はより一層保育士、幼稚園教諭の違いが狭まってくると考えられます。
 

保育士の仕事内容

保育所は、乳児から小学校就学前の子どもの成長を援助する施設です。ここからは、保育所の保育士が行う主な仕事内容を詳しく見ていきましょう。

子どもへの支援

保育士は、保育所に登所する子どもたちに対し、健やかな心と身体をもつ子どもに成長するように援助します。具体的な仕事内容は、次のとおりです。

  • 子どもの食事・排せつ・睡眠・遊びの援助
  • 子どもの成長を細かく日誌へ記録
  • 年齢や発達段階にあわせたカリキュラムの考案・実施
  • 子どもが安心・安全に生活できるように事故防止・安全対策・緊急対応

そのほか、近年は保護者の多様なニーズに応えるため朝は7時ごろから、夜は19時、20時まで「延長保育」を実施している保育所もあります。

保護者への対応

保育士は子どもと向き合うだけでなく、保護者へ子どもの様子を伝え、必要に応じて保育に関する相談や助言等を行いますそのため、子ども一人ひとりに対し今日一日どんな様子で過ごしていたかを観察することが必要です。また、保護者にとって保育所は自分と共に子どもの成長を援助してくれる大切な場所です。だからこそ、保護者が安心して子どもを預けられるように、失礼のない言葉づかいや誤った印象を持たれないような丁寧なコミュニケーションが求められます。

地域社会への貢献

保育所の一部には、地域の小中高生や高齢者施設と連携した活動を行う施設もあります。近年は核家族化の影響で、自分の家族以外との交流の機会が減りつつあります。

そのため、小中高生が職業体験で保育所を訪れたり、高齢者施設へ子どもが訪問したりすることで地域社会とのつながりを強化し、子どもの社会性を育むことができると考えられています。
 

保育士の魅力や大変なこと

保育士として働くにあたって、どんな魅力や大変なことがあるのでしょうか。それぞれ詳しく見ていきましょう。

魅力1.子どもの成長を援助できる

保育士の魅力の一つに、「子どもの成長を援助できる」ことが挙げられます。特に、保育所は乳児から受け入れているため、最長で6~7年にわたって子どもの成長を見守ります。初めて歩いたり、初めて言葉を話したり。これまでできなかったことが一つひとつできるようになる姿を間近で感じ取れることは、保育士の大きな魅力の一つです。

魅力2.さまざまな雇用形態や就業場所から働ける

保育士が活躍する場所は「保育所」だけではありません。たとえば「乳児院」「児童養護施設」「児童発達支援センター」※などでも就業でき、雇用形態も正社員や契約社員、パートのようにさまざまな働き方を選ぶことが可能です。
※乳児院…主に0歳から2歳までの保護者が養育できない子どものための入所施設
 児童養護施設…主に3歳から18歳までの保護者が養育できない子どものための入所施設
 児童発達支援センター…障害がある子どもの発達を支援するための施設

大変なこと1.子どもへの細やかな配慮

魅力あふれる保育士ですが、一方で大変なこともあります。保育士は子どもと一緒に過ごしながら、事故防止に努めつつ、活動しやすい環境を整え、その遊びが子どもにとって意義のあるものとなるようにします。そのためには子どもの動きについていける体力とともに細かな配慮が必要です。

大変なこと2.保護者への支援

保護者支援も保育士の重要な仕事の一つです。近年では、家庭の多くが核家族であること、地域社会のつながりが希薄になり子どもを地域のみんなでおおらかに育てるという意識は以前よりなくなってきています。
そのため、育児を抱え込んで悩んでいる保護者も多くいます。また、家庭の背景が多様化する中、それぞれに応じた助言ができるよう、日々学んでいく必要があります。
 

保育士になるには

保育士になるには、国家資格である「保育士資格」の取得が必要です。ここからは保育士になるためにどんなルートがあるのかについて、見ていきましょう。

所定の専門教育を修了し保育士資格を取得する

保育士資格について、一般的な取得方法は「指定保育士養成施設を卒業する」ことです。指定保育士養成施設とは、都道府県知事によって指定された保育士を専門的に養成する学校のことで、4年制大学や短期大学、専門学校の中に学部や学科単位で養成コースが設置されています。

そのほか、「保育士試験」に合格すれば、保育士養成施設を卒業しなくても保育士資格を取得することができます。保育士試験は年に2回、上期と下期にわけて試験が実施され、筆記試験、実技試験の2つを受験します。過去5年の保育士試験の合格率は20~25%で推移しています。受験には様々な条件があります。

(参考:厚生労働省「保育士の現状と主な取組」、「保育士試験の実施状況(令和2年度)」)

保育士として就業する

保育士資格を取得したあとは、保育士として保育所などの施設で就業します。一般企業と同じく「自己分析→エントリー→筆記試験→面接→内定」といった流れが基本的です。

保育所以外の就業先として、先ほどご説明した乳児院や児童養護施設、児童発達支援センター、そのほか働く保護者のために会社の中にある「企業内保育所」などもあります。また、子どもを対象とした事業を行う企業(玩具会社や習い事の塾等)へ就業することもあります。

このように、保育士はさまざまな場所で求められている一方で、人材が不足している状況があります。そのため、今後ますます幅広いキャリアを目指すことができる職業の一つと言えます。
 

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保育士、幼稚園教諭、小学校教諭の3つの資格を目指すことができるため、幅広い視野で将来を考えることができます。
 

確かな実践能力を養う実践的な学び

保育・幼稚園コースでは、実際に体を動かしながら実践的に学ぶことができます。学内にある子育て広場、プリプリキッズ・ユニバの運営や地域のイベントへの参加など、地域交流も活発に行われています。幼稚園や保育所などへの豊富な実習やボランティア、学園祭のイベントなど、子どもと触れ合いながら学ぶことができる機会が多くあるため、実践能力を養うことができます。

まとめ

保育士とは保護者とともに児童の保育を行う専門家で様々な活躍の場があります。日々の保育を中心に、事務作業や園内の環境整備、保護者や関係機関との連携、地域の子育て支援など幅広い業務を行います。

保育士をめざして学ぶ場には大学や専門学校などさまざまな選択肢がありますが、現場で活躍できる実践的な学びを深めるなら、帝京平成大学がおすすめです。オープンキャンパスへのお申し込みや資料請求をご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。