社会福祉士
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社会福祉士

社会福祉士

この職業について

専門的知識及び技能を持ち、高齢者や身体・精神に障害をもつ人々の福祉に関する相談に応じたり、助言・指導するのが社会福祉士の主な業務です。
相談者が抱えている問題をヒアリングし、その人に合った福祉制度や福祉サービスを提案します。医師や介護士など、ほかの専門職と連携を取りながら業務を行うこともあります。

必要な資格

  • 社会福祉士

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社会福祉士の仕事紹介

介護福祉士・精神保健福祉士・保育士といった福祉領域における四つの国家資格の一つである社会福祉士。高齢者や障害がある方などを支える専門職として、医療・福祉などの幅広い現場で活躍しています。

今回は社会福祉士の仕事について、担う役割から具体的な業務内容まで詳しく解説。また多様な活躍の場と、勤務先ごとの業務についてもご紹介します。社会福祉士をめざしている方は、ぜひ参考にしてみてください。

社会福祉士とは

社会福祉士とは、日常生活上のさまざまな課題を抱えている方々に対し、専門知識と技術を用いてサポートを行う専門職のこと。高齢者や障害がある方のほか、虐待を受けた子どもやその家族、日本に暮らす外国人家族、刑務所から出所した人、病気や失業あるいはコロナ禍などの社会情勢の変化に伴い生活上の課題を抱えている方など、さまざまな方を支えています。

また心身の状態や生活環境についてなど、日常生活にまつわる相談を受けて助言や支援を行ったり、問題を解決するのに役立つ制度やサービスを紹介したり、さらに時には医療関係者や司法関係者、不動産関係者など、対象となる人たちの生活上の課題に関わるあらゆる機関・団体・人と連携する場合もあり、対応する業務範囲も多岐にわたるのが特徴です。

社会福祉士の主な仕事内容

ここからは、社会福祉士の主な仕事内容について詳しく見ていきましょう。

相談を受ける

社会福祉士の業務の中で、特に重要なものが相談支援です。本人やその家族との信頼関係を基盤に、「どのような悩みや課題を抱えているのか」「どのような施設やサービスの利用を希望しているのか」など、対象となる人たちの要望や現状、社会的な環境、課題を抱えるに至った背景などを詳しく把握、分析、検討します。

保健医療福祉制度や福祉サービスなど、社会生活を送る上で関連する制度を紹介する

対象となる人たちとの関わりを通して収集した情報をもとに、一人ひとりに適した保健医療福祉制度やサービスなどを検討し、その内容や利用方法について詳しく説明します。
時には相談者に提案が受け入れられないこともありますが、引き続き関係づくりを大切にしながら、より良い方法を共に模索・検討していくことも求められます。
 

行政・医療機関との橋渡しをする

相談者が安心して制度やサービス、施設などを利用できるように、紹介だけにとどまらず手続きの実施や環境整備をサポートすることも社会福祉士の仕事の一つです。
行政機関や医療機関、司法機関などと相談者をつないだり、相談者の要望を関係機関に伝えて手続きのスムーズな進行やサービスの見直しを行ったりします。そのため関係機関との連携や協働関係の構築などの体制づくりもが重要な仕事になります。
 

社会福祉士の勤務先と仕事の特徴

社会福祉士が活躍する勤務先と、それぞれの現場における仕事の特徴をいくつか例に挙げ、ご紹介します。

児童相談所

「児童相談所」は都道府県及び政令指定都市に設置されている、子どもの福祉を推進する行政機関です。社会福祉士は、虐待や非行、不登校などの専門的な知識や技術を必要とする事例に対応し、そのために必要な家庭環境の調査、教育機関との情報共有などを行うほか、保護者からの相談にも応じます。
また虐待などの緊急時には、安全を確保するために児童を一時的に保護し、その後の親子(家族)再統合への支援や、良好な家庭的環境で生活するための配慮など、子どものみならず保護者も含めた家庭への支援にも取り組みます。
 

高齢者福祉施設

デイサービスセンターや特別養護老人ホームなど、高齢者福祉にまつわる施設でも、社会福祉士が活躍しています。
高齢者福祉施設に勤める社会福祉士は、「生活相談員」として主に入退所に関わる手続きや日常生活上の相談支援を行うのが一般的です。また施設によっては、身体的な介護業務を中心に行う場合や、施設を退所した後の生活について相談を受けることもあります。
 

障害福祉サービス事業所

就労継続支援・就労移行支援・就労定着支援事業所やグループホーム、障害者支援施設など、障害がある人を対象とした機関や施設にも社会福祉士は配置されています。
通所系や入所系などの施設のほか、障害がある人の日中活動や暮らしの場において、生活上の支援や働くことへの支援を行い、利用者本人や家族の相談に応じます。
 

地域包括支援センター

地域の高齢者を対象とした「介護予防」「介護に関する総合相談」「専門家や住民のネットワーク形成」などを担う機関が地域包括支援センターです。
地域包括支援センターの社会福祉士は、相談支援業務のほか、自宅への訪問や地域の見守りを行い、高齢者の生活にまつわる課題発見や環境づくりにつなげる役割を担います。
 

病院や保健所

病院などの医療機関や保健所では、社会福祉士は「医療ソーシャルワーカー」として医療機関を利用する人たちや、その家族が抱えるさまざまな課題の解決を支援します。
主な業務は、「医療福祉相談室」「医療相談窓口」などで、受診の前後や入院から退院後までさまざまな場面における相談に応じることです。また医師や看護師、リハビリスタッフなどとの連携によって相談者が適切な医療を受けたり、相談者の生活という視点に立った医療サービスを受けたりするための体制づくりにも貢献します。
 

社会福祉士をめざすなら帝京平成大学

社会福祉士をめざすなら、帝京平成大学の人文社会学部 人間文化学科 福祉コースで学んでみませんか?
帝京平成大学では、知識の習得にとどまらず「実践能力」を養う指導を重視し、現場で活躍し地域に貢献できる人材を数多く輩出しています。

幅広い福祉の知識を学べる

講義では、子どもや高齢者、障害がある人、傷を抱えている人、その他さまざまな生活上の課題を抱えている人たちについて理解を深めると同時に、社会環境や人々の生活に関わる法律・制度についても幅広く知識を身につけることができます。
また、児童・高齢・障害などの各分野における現場経験豊かな教員が在籍しており、国家資格の取得に向けたサポートも充実しています。
 

実習を通して専門知識を身につける

240時間以上のソーシャルワーク実習(社会福祉)や、210時間以上のソーシャルワーク実習(精神保健福祉)など、実践能力を養う場を豊富に設けています。
実習や演習では、グループワークを通して、自らの考えを発信し、クラスメイトの考えに耳を傾けながら、現場で活躍するための専門知識と技術を身につけることができます。
 

まとめ

日常生活において課題を抱える方や、その家族を支える、社会福祉領域の専門職「社会福祉士」。その活躍の場は、児童相談所、児童養護施設、障害福祉サービス事業所、高齢者福祉施設、社会福祉協議会、福祉事務所、地域包括支援センター、医療機関など多岐にわたります。

社会福祉士に興味をお持ちなら、幅広い知識と実践力が身につけられる帝京平成大学で学んでみてはいかがでしょうか。オープンキャンパスへのお申し込みや資料請求をご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。