心理カウンセラー
Career · Employment

就職情報

心理カウンセラー

心理カウンセラー

この職業について

心理カウンセラーは、対話や心理テストなどを通して、悩みやストレスを持った相談者たちの相談に乗り、悩みの解決の手助けを行う仕事です。職場としては、学校内の相談室、病院・診療所、児童相談所、家庭裁判所、企業内相談室など幅広く、職場によって相談内容やカウンセリング方法なども異なります。

必要な資格

  • 公認心理師
  • 認定心理士

目指せる学部・学科・コース

このページに記載されている内容の監修者

荘島 幸子 講師

健康メディカル学部 心理学科 講師。
京都大学大学院教育学研究科 博士課程修了。博士(教育学)。
専門は臨床心理学、生涯発達心理学。研究テーマは、性的マイノリティ者の発達過程、自殺予防教育など。

島津 直実 講師

健康メディカル学部 心理学科 講師。
早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程(単位取得退学)。博士(文学)。
専門は臨床心理学、臨床発達心理学。研究テーマは認知行動療法、反応スタイル、抑うつ予防など。

心理カウンセラーとは

心理カウンセラーは、対話や心理テストなどを通して、悩みやストレスを持った相談者たちの相談に乗り、悩みの解決の手助けを行う仕事です。職場としては、学校内の相談室、病院・診療所、児童相談所、家庭裁判所、企業内相談室など幅広く、職場によって相談内容やカウンセリング方法なども異なります。

心理カウンセラーの仕事内容

心理カウンセラーは、相談者の持つ悩みやストレスに対し、精神分析や行動療法などを用いた「心理療法」や、対話やリスニングを行う「カウンセリング」などを行います。また、職場によって「スクールカウンセラー」や「産業カウンセラー」など呼び方がさまざまで、幅広い分野で活躍しています。ここからは、分野ごとに心理カウンセラーがどのような仕事を行うのかについて、詳しく見ていきましょう。

1.教育分野

学校や教育センターなどの教育分野では、「スクールカウンセラー」として生徒たちの悩みを聞き、アドバイスをしたり、教職員や保護者と連携して問題解決をしたりといった心のケアに取り組みます。また、生徒だけでなく、保護者や教職員へのカウンセリングを行うこともあります。

2.産業分野

企業活動において、職場の人間関係などのストレスサポートは重要な経営課題と言えます。そのため、近年は福利厚生の一環として産業医や、保健師、臨床心理士、心理カウンセラーなどを「企業内カウンセラー」として取り入れる動きが活発です。

心理カウンセラーは、職場の人間関係や、パワハラ、リストラなど従業員の抱える悩みをサポートし、従業員の悩みを援助するとともに、生産性の高い組織づくりを支援します。

3.福祉分野

心理カウンセラーは、児童相談所、児童福祉施設や高齢者施設などの福祉分野でも、カウンセリングなどを通じ、心のケアをサポートします。福祉分野では、悩みのメカニズムの解説も重要ですが、それに加え傷ついた心に寄り添い、思いを受け止めることが重要です。また、児童虐待やDVなどの福祉分野は医者や臨床心理士によるサポート体制が盤石でないため、心理カウンセラーのようなカウンセラーが特に求められています。

心理カウンセラーに求められる経験・スキル

心理カウンセラーは、悩みを持った相談者と向き合い、話を聞き、その解決をサポートする仕事です。相談者の悩みを丁寧に聞き出し、場合によっては他分野の専門家(医療、法律など)と連携し、問題解決も行います。そのため、次のような経験・スキルが心理カウンセラーに求められます。

求められる経験・スキル
  • 相手に対する共感能力
  • 冷静な分析力
  • 幅広い視野

相手の話に対する共感能力

心理カウンセラーは、相談者との対話によって悩みやストレスの原因を探ります。そのため、心理学の知識や技術があることに加え、人間的な魅力や、この人になら悩みを打ち明けて良いかもしれないと思わせる包容力が求められます。

冷静な分析力

心理カウンセラーは、相談者がなぜ悩んでいるのか、根本的な問題は何かといった課題に向き合います。多くの人は自分が苦しい状況にいることはわかっていても、なぜその状況になってしまったのかについては、わからないことが多いため、カウンセリング、心理テストなどを通して得た情報を照らし合わせ、原因を見つけ出す分析力が必要です。

幅広い視野

心の問題は、相談者の立場、年齢などによりさまざまです。ある人にとっては最適な答えでも、別のある人にとっては適さないことも起こるため、相談者の置かれている状況や、カウンセリング、心理テストの結果を踏まえ、総合的に判断を下すことが求められます。普段から、自分の興味のある分野以外の情報を集めたり、自分以外の人と積極的にコミュニケーションをとったりと、幅広い視野を持っておくことが大切です。

心理カウンセラーになるには

心理カウンセラーになるために、特別な資格は必要ありません。しかし、相談者とのカウンセリングには専門的な知識が必要になるため、心理系科目を設置している大学や大学院で心理学を学ぶと良いでしょう。また、就職の条件として資格取得を求められることもあるため、在学中に取得を目指すのもオススメです。具体的には以下のような資格が、心理カウンセラーの仕事に役立つと考えられています。

公認心理師

公認心理師と2017年に施行された公認心理師法によって、心理職として初となる国家資格「公認心理師」制度が誕生されました。毎年一度試験が実施され、国家試験に合格すると公認心理師登録簿に登録され、「公認心理師」を名乗ることができます。

心理カウンセラーの就職先

心理カウンセラーの就職先は幅広く、主に医療分野や、福祉分野、産業分野へ就職します。職場によって「スクールカウンセラー」や「企業内カウンセラー」など、幅広い分野で活躍できます。また、独立開業し、個人として活躍する道もあります。

心理カウンセラーをめざしたい方へ

本校では、健康メディカル学部 心理学科で心理カウンセラーを目指すことができます。
オープンキャンパスへのお申し込みや資料請求も受け付けていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。