

【最初に読む】大学入試とは?将来のために基本を押さえて対策しよう
大学受験を考えていながらも、「入試の方式が複雑でよくわからない」と悩む高校生は多いはずです。大学受験の主な選抜方式は3つ存在しており、それぞれで準備するべきことが変わります。受験準備に乗り遅れることがないよう、あらかじめ把握しておきましょう。
この記事では、大学入試の仕組みから受験イメージまでを解説します。
大学入試の仕組みとは?3つの選抜方式と大学入学共通テストの概要
大学入試の方式は、大きく分けると「総合型選抜」「学校推薦型選抜」「一般選抜」の3つです。また、毎年1月に実施される大学入学共通テストの詳細も、事前に確認しておきましょう。
今回は、受験時期が早い順番に、大学入試の仕組みについて解説します。
総合型選抜
総合型選抜は学力だけではなく、受験生の個性や意欲、将来の目標などを多角的に評価する入試方法です。以前はAO入試と呼ばれていました。
総合型選抜では、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致するかどうかが重視されることが多いです。書類審査や面接、プレゼンテーションなどを組み合わせて選考が行われるケースが一般的です。大学入学共通テストの成績や、高校の全体の学習成績の状況を出願資格とする大学もあります。
大学によってはさまざまな試験方式を設けているため、自分の得意に合わせた方法を選ぶことがおすすめです。
学校推薦型選抜
学校推薦型選抜は、高校時代の学業成績(全体の学習成績の状況)や課外活動の実績、取得資格などが評価基準となる入試方式です。高校の学校長からの推薦が必要で、「公募推薦」「指定校推薦」の2つに分けられます。
学校推薦型選抜の選抜方法は、基本的に以下の4つです。
| 小論文 | 与えられたテーマについて自分の意見を論理的に文章で表現する試験 |
|---|---|
| 基礎能力検査 | 国語・数学・英語などの基礎学力を中心に、日常的な学習内容の理解度を確認する筆記試験 |
| 面接 | 学校の志望動機や人柄、将来の目標などを対話形式で確認する試験 |
| 口頭試問 | 教員からの質問に口頭で答える、理解力や思考力を測る試験 |
公募推薦は出願条件を満たした上で、高校からの推薦を受けられれば受験資格が得られます。しかし、人気の大学では倍率が高くなる傾向にあり、合格するのは簡単ではありません。
一方の指定校推薦は、特定の高校の生徒だけが出願できる方式です。特に重視されるのが全体の学習成績の状況で、校内選考を突破するには高い点数が求められます。
推薦を得られれば合格率の高い選抜方法ですが、高校では平均的に高い成績を取ることが必要です。また行事や課外活動に積極的に取り組んでいるかどうかなども、推薦者の選考に影響することがあります。
一般選抜
一般選抜は最も多く用いられる方式で、国語・数学・英語の3科目や理科・社会を加えた5科目の試験を受験し、その成績で合否を判定するものです。大学入学資格を持つ人であれば、現役生・既卒生を問わず受験できます。
私立大学を受験する場合、受験科目数は大学によって異なります。試験は1月下旬から2月中旬に実施され、学力だけで勝負する方式です。私立の場合、日程が被らなければ何校でも受験できます。
国公立大学を受験する場合は、共通テストで5教科7科目を受験した上で、大学独自の二次試験を受験します。私立大学に比べて勉強する科目が多く、簡単には突破できません。二次試験では記述式の問題が出題されるケースもあり、より入念な対策が必要です。
大学入学共通テスト
大学入学共通テストは全国統一の学力試験で、全問マークシート方式で実施されます。7教科、21科目で構成され、国公立大学の受験には、原則として共通テストの受験が必要です。また、私立大学でも「共通テスト利用入試」として活用されています。
記述式の問題は出題されませんが、問題文・選択肢の文章が長く、高い読解力が求められます。
国公立大学を志望する際は、理系・文系によって異なりますが、「情報」を含めた6教科8科目の受験が必要となる場合があります。一方、私立大学を志望する際は、「英語」「国語」の2科目と「数学」「社会」の中から1科目選択するパターンが一般的です。
【受験方法別】私立大学受験のイメージ3パターン
どの大学をどの方法で受験するかによって、必要になる準備、選考期間が変わってきます。ここでは以下の3パターンについて、それぞれのケースにおける受験イメージを紹介します。
- 総合型選抜で私立大学を受験
- 学校推薦型選抜で私立大学を受験
- 一般選抜で私立大学を受験

総合型選抜で私立大学を受験する場合
総合型選抜で私立大学を受験する際、選考は書類審査だけでなく、面接やプレゼンテーションなどが実施されます。自身のこれまでの経験や学ぶ意欲について、効果的にアピールする準備が必要です。
なお、総合型選抜は原則として、合格したら必ず入学することを条件とする「専願」の大学と「併願可」の大学があります。出願前には、受験する大学の募集要項をしっかり確認することが重要です。
学校推薦型選抜で私立大学を受験する場合
学校推薦型選抜で私立大学を受験する場合、主に高校からの推薦が必要です。出願には、高校時代の学業成績(全体の学習成績の状況)や、スポーツ・文化活動などの推薦基準を満たし、学校長の推薦が条件になるケースが多くなります。
指定校推薦で受験する際は学力試験ではなく、書類審査や面接などが中心です。一方、公募推薦では基礎能力検査が課されることもあり、幅広い対策が求められます。また、学校推薦型選抜は基本的に専願となることも頭に置いておきましょう。
一般選抜で私立大学を受験する場合
私立大学の一般選抜は、各大学が独自に実施する個別試験が中心です。多くの大学では3教科での受験が主流ですが、最近は2教科以下で受験できる大学も増えています。また、特定科目の配点を高くする「得意科目重視型」など、受験方式は豊富です。
個別試験に加えて、大学入学共通テストの結果を利用して合否が決まる「共通テスト利用入試」もあります。共通テストを受けるだけで複数の大学に出願できるメリットがありますが、募集人数が少なく倍率も上がるため、難易度は高くなります。
試験日が重複しなければ複数の大学を受けられる一方、それぞれの大学の試験対策も必要です。受験数は無理のない範囲にとどめることをおすすめします。
ここまでの内容をまとめると以下の通りです。
| 総合型選抜で私立大学を受験 |
|
| 学校推薦型選抜で私立大学を受験 |
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| 一般選抜で私立大学を受験 |
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【受験方法別】国公立大学受験のイメージ3パターン
次に、国公立大学を受験する際のパターンについて、受験方法別に紹介します。
【受験方法別】国公立大学受験のイメージ3パターン
次に、国公立大学を受験する際のパターンについて、受験方法別に紹介します。
- 総合型選抜で国公立大学を受験
- 学校推薦型選抜で国公立大学を受験
- 一般選抜で国公立大学を受験

総合型選抜で国公立大学を受験する場合
総合型選抜で国公立大学を受験する場合、私立大学よりも枠が少なく、高い出願条件が求められやすい傾向にあります。必要な実績として、在籍する高校での優れた学習成績はもちろん、部活動など課外活動への取り組みに加え、トップレベルの大学では全国レベルの大会の活躍や、科学オリンピックへの出場実績を持つ人が合格するというケースも。
選考方法は書類審査や面接、口述試験、小論文などで実施され、私立大学と大きくは変わらないものの、それぞれの対策を丁寧に行うことが重要です。
学校推薦型選抜で国公立大学を受験する場合
国公立大学の学校推薦型選抜は、私立大学に比べて募集人員が少ない上、厳しい出願基準が設けられているケースが見られます。選抜方法は書類審査や面接、小論文などが一般的ですが、大学入学共通テストの成績を課す大学もあります。
なお、学校推薦型選抜は、原則として1つの大学・学部のみに出願可能です。他の国公立大学の学校推薦型選抜との併願はできません。
特別な事情で入学を辞退する場合は、出身高校長からの推薦入学辞退願が必要になります。必ず受理されるとも限らないため、受験大学は慎重に選びましょう。
一般選抜で国公立大学を受験する場合
国公立大学の受験でもっともスタンダードな方法と言えるのが、一般選抜です。ただ、私立大学では個別試験のみの結果で合否が出るのに対し、国公立大学では大学入学共通テストを組み合わせる方法が多くなります。
毎年1月に実施される大学入学共通テストを受験したのち、各大学の試験を受験します。マークシートではなく記述式の問題が出題されることもあり、入念な対策が欠かせません。
国公立大学の一般選抜では前期日程、中期日程、後期日程があり、それぞれ出願できる大学は1校のみです。しかし、近年は後期日程を廃止する大学も増えているため、受験前にチェックしておきましょう。
ここまでの内容をまとめると以下の通りです。
| 総合型選抜で国公立大学を受験 |
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| 学校推薦型選抜で国公立大学を受験 |
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| 一般選抜で国公立大学を受験 |
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【5教科】大学入試に向けたおすすめ勉強法

大学入試に向けた勉強方法について、どう進めればいいのか悩む高校生も多いはず。ここでは、大学入試に向けた勉強方法を教科別に解説します。
【英語】コツコツと語彙力を増やす
英語の勉強で大切なのは、コツコツと語彙力を増やすことです。どれだけ文法を理解していても、単語の意味がわからなければ文章を理解できません。しかし、語彙力を増やすのには時間がかかるため、少しずつ積み重ねるのが大切です。
英単語を覚える際は単に暗記するだけでなく、定期的な復習が欠かせません。また、音読をしたり簡単な英語で日記をつけたりといった形で「英語を使う」ことにより、頭に残りやすくなるでしょう。
単語帳を使ったインプットだけでなく、積極的にアウトプットの機会を持つことが、語彙力強化の近道です。
【数学】必要最低限の公式を押さえ、演習を重ねる
数学の対策では、公式の暗記と演習量の確保が重要です。公式を覚えていなければ解を導き出せないため、入試に必要な最低限の公式は覚えておきましょう。語呂合わせを活用すると定着しやすくなります。
ただし、単なる丸暗記だけでなく、公式がどのように導き出されるのか、概要を理解することも大切です。概要まで把握しておくと、応用問題が出題された際にもスムーズに対応できるようになります。
まずは基本的な問題から始めて、徐々に応用問題に挑戦していくのがおすすめです。
【国語】読解力と解答力を鍛える
国語で高得点を取るためには、読解力と解答力の2つを鍛えましょう。それぞれの詳細は以下の通りです。
| 読解力 | 文章全体を通して、筆者の主張や登場人物の心情などを正確に読み取る力。語彙力や背景知識を増やすことに加え、比喩や対比など、文章の構造を理解する練習が効果的になる |
|---|---|
| 解答力 | 設問の意図を正確に把握し、求められている答えを過不足なく記述する力。設問文を丁寧に読み込み、解答に必要な情報を選ぶ練習が必要になる |
両方をセットで鍛えて初めて、高得点を取る準備が整います。日頃からさまざまな文章に触れ、問題を解く際に「なぜその答えになるのか」を意識して回答しましょう。
【理科】受験に必要な科目に集中する
理科は志望する学部や大学によって、必要な科目や科目数が大きく異なります。志望大学ではどの科目が必要になるのか、チェックすることから始めましょう。
理系学部を志望する場合、多くの大学で化学が必須科目となる傾向にあります。もう1科目は、物理や生物から選択するケースが多いものの、場合によっては選択ではなく「必須」とする大学もあります。
理科の選択は志望校選びや受験戦略に大きく関わってきます。まずは志望校の入試要項を確認し、自分に必要な科目に絞って効率的に学習を進めることが重要です。
【社会】歴史は時代の流れも把握する
社会の歴史分野では、単に用語や年号を暗記するだけでなく、時代の流れや出来事の因果関係まで記憶しましょう。
2025年度からの大学入学共通テストでは「歴史総合」が導入され、近現代史を中心に、日本史と世界史を横断的に理解する力が求められています。用語や年号を「点」で覚えるだけでは不十分で、いくつかの出来事がどのように関連しているのか、「線」で理解することが大切なのです。
例えば「鎌倉時代に起こったこと」を勉強した後、起こったことを時系列順にまとめた文章を作るのもいいでしょう。流れで理解できれば、応用問題への対応もしやすくなります。
大学入試に関するよくあるQ&A

大学入試に関する情報を集めていると、さまざまな疑問が出てくるはずです。ここでは、大学入試に関するよくあるQ&Aを3つ紹介します。
勉強時間はどれぐらい必要?
必要な勉強時間は人によって異なりますが、大手予備校の調査結果によると、1日平均4〜5時間ほどの確保が必要とされています。5時間確保しておけば、5教科それぞれで1時間ずつ勉強を進められる計算です。
ただ、国公立大学の受験は科目数が増えるため、より多くの勉強時間が必要と言えます。あくまで4〜5時間は平均で、受験シーズンが近づいた際には、8〜10時間ほど勉強する日も出てくるはずです。
とはいえ重要なのは「時間」ではなく「質」です。自分に合った効率的な学習方法を確立できれば、短い時間でも高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。
参考:駿台予備学校
参考:四谷学院大学受験予備校
大学入試でもっとも大変な時期はいつ?
大変と感じる時期も人によって異なりますが、特に夏休み明けから秋の期間は、大変に感じる人が多くなります。総合型選抜、学校推薦型選抜は本番が近くなるため、プレッシャーが高まっていくのです。
また、一般選抜の場合は、3〜4ヶ月前からストレスを感じやすくなりやすいです。模試の結果に一喜一憂したり、周りの進捗が気になったりして、不安定になるケースも珍しくありません。
プレッシャーや緊張に押し潰されないよう、自分なりのストレス対処法を見つけておくことが大切です。時には「勉強しない日」を設けるのも、リフレッシュにつながります。
受験料はどれぐらい?
大学の受験料は私立大学と国公立大学で異なります。それぞれの大まかな受験料は以下の通りです。
| 私立大学 | 1日程あたり約15,000~35,000円 |
|---|---|
| 国公立大学 | 1回につき約30,000〜35,000円 |
上記はあくまで目安であり、受験料以外にも交通費や宿泊費などが発生します。特に遠方の大学を受験する際は、これらの費用も考慮しなければなりません。
受験したい学校数をあらかじめ保護者に伝えておき、実際に受験できるかどうかを確認しておきましょう。受験料は決して安いものではない以上、親との相談や確認も大切です。
大学受験を考えるなら帝京平成大学を候補に入れよう!
大学受験の学校選びに悩んでいる方は、帝京平成大学を候補に入れてみてはいかがでしょうか。
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