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Peace Portalで平和教育のあり方を考え、観光客誘致により地域への経済波及を高める
2021/12/21
観光経営学科

Peace Portalで平和教育のあり方を考え、
観光客誘致により地域への経済波及を高める

  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 16.平和と公正をすべての人に

「ヒロシマAR アプリ」の制作と「ピースパークオンラインガイド」を実施

「Peace Portal」は広島平和公園および被爆者による活きた平和教育のあり方を考える事業であり、平和をテーマにしたツアーなどを通じて集客力を高め、観光により経済波及を高める取り組みでもあります。新型コロナウイルスの影響で国内外からの観光客が大幅に減少している今、バーチャルツアーによるコンテンツの拡充は非常に重要な取組みとなっています。

そこで、広島平和記念公園内のレストハウスにてAR(拡張現実)コンテンツや観光ツアーを用意すると共に、来訪できない修学旅行生や観光客がオンライン上でも同レベルの体験ができるAR アプリとバーチャルツアーを実施しています。本取組みで開発した「ヒロシマAR アプリ」は、平和記念公園のバーチャル地図上に、原爆や戦争に関する重要なストーリーを音声や資料で直感的に体感できるコンテンツとなっているだけでなく、当時を知る被爆者の生の声を後世に残すための仕組みも構築しています。

さらに、このアプリやGoogle Earthを活用して行う「平和記念公園のピースパークオンラインガイド」を実施しています。参加者からのアウトプットと参加者同士の関わりを重視し、8月6日の原爆投下に関する基本的な知識に加え、そこから我々が何を学び、どう生きていくのかをファシリテーターと共に考えるような取組みも実施しています。

このような取組みを通じて平和教育の持続的な提供に寄与し、観光客誘致につなげ、地域経済への貢献に努めています。

全 相鎭

全 相鎭

人文社会学部 観光経営学科 講師。特定非営利活動法人Peace Culture Villageの上記事業の専門家(アドバイザー)。東洋大学国際地域学研究科 国際観光学専攻博士課程単位取得満期退学。社会学、経営学、情報学を研究分野とし、「観光による地域振興」、「観光統計」、「観光行動」を主な研究項目とする。日本観光研究学会、総合観光学会に所属。

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