健康メディカル学部 言語聴覚学科 教授。京都大学大学院 人間環境学研究科博士課程 修了。人間・環境学博士(京都大学)。共生人間学、人間医工学、心理学、教育学を研究分野とし、「聴覚障がい児・者の言語・コミュニケーション」、「聴覚障がい児・者の自己意識とQOL」、「聴覚障がい児・盲ろう児の早期発達支援プログラムの開発」を主な研究項目とする。



- 2021/12/21
- 言語聴覚学科
聴覚障がい児、および盲ろう児の
早期発達支援体制の確立と普及の取り組み
児童発達支援現場における聴覚障がい児支援の質的改善を目指した研修会開催
わが国では、新生児聴覚スクリーニングの普及に伴って0歳台で聴覚障害が発見されるようになり、発達の最早期から支援を要する子どもが増加しています。その一方で、児童発達支援現場における聴覚障がい児の受け入れと支援体制には地域間の格差が大きく、支援現場の支援体制の質的改善は、喫緊の課題と考えられています。
こうした状況を受け、言語聴覚学科・黒田生子教授が代表を務める研究グループ※では、厚生労働科研費(2018年度)の助成を受け、聴覚障がい児および盲ろう児の早期支援プログラム(2019年)を作成し、児童発達支援初任者(初学者)向けのテキスト(エスコアール/2020年)を出版しました。
今後は、このテキストを活用した研修会を定期開催し、聴覚障がい児、および盲ろう児の心身の健やかな発達と社会参加のために、広く現任者の知見の拡充と支援体制の向上を図るべく活動を継続する予定です。なお、これら一連の活動状況については、2019年以降、毎年厚生労働省に報告を行っており、2023年まで報告を継続する予定です。
※本学の言語聴覚学科・黒田生子教授、野原信准教授の他、東北大学・熊井正之教授、関西福祉科学大学・森尚彫講師、京都大学・大倉得史教授を中心に、医師や言語聴覚士をはじめとする聴覚障がい児の支援現場の有識者、当事者を加えた連合グループ。

黒田 生子