心理学科 教員インタビュー
Faculty

学部・大学院

     

帝京平成大学を知ろう!

健康メディカル学部 心理学科

松浦 正一
健康メディカル学部 心理学科 松浦 正一

Q. 心理学科の特徴・雰囲気を教えてください

A. 他の学科と比べると国家資格取得よりは一般企業に就職する人が多いので、専門的な臨床心理学の学習だけでなく、広く社会で役立つ心理学を学んでいく機会も多くあります。先生方のほとんどは心理士の先生なので、アットホームで面倒見のよい先生ばかりです。学生もフレンドリーに接してくる学生が多いのですが、入学当初は人見知りだったり、引っ込み思案だったりするようです。しかし、4年間で人前で発表することも平気になり、自主的に積極的に考え、行動できるように成長していきます。このように成長が見られるのは、グループワークやグループディスカッション、グループで調べたことを発表するような授業が多くあるからだと思います。

Q. おすすめの授業を教えてください

A. 私のおすすめの授業は、「心理学実験」と「アートセラピー」です。「心理学実験」は人間の意識や行動に関する理論や研究について実験を通して体験できる授業です。たとえば、世の中が逆さまに見える眼鏡をかけて実験をやったり、人と人の距離がどのくらいだと心地よかったり、気まずくなったりするのかを測ったりします。「アートセラピー」は自己表現活動を通して自分の感情や内面を表現しながら自己を探求する授業です。たとえば、課題に沿って絵を描いたり、お面づくりや心を何か目に見える物体にして、そこから自分の内面や個性について考えたりします。ただ講義を聞いているだけでなく、実際に体験することで学んでいく授業はお勧めです。

Q. こういう学生と一緒に学びたい!

A. 自分も含めて人に対して関心のある学生さんと一緒に学んでいきたいです。たとえば、「どうして人って、こんなことを考えるんだろう」とか、「こんな行動をとるんだろうか」、「この気持ちって何だろう」と疑問に思う学生さんと一緒に人の心と行動について探求していきたいと思っています。そのためには、その人の身になって物事を考えることができる人でないといけないですし、自分がどんなときにどんな気持ちになるのかも知る必要が出てきます。授業を通して、他者や自分のことを知る機会が多く出てくるでしょう。また、自分を探求することが好きな人とも一緒に自分研究を進めていけたらと思います。

Q. 取得可能資格の特徴と将来の就職先を教えてください。

A. 国家資格である公認心理師資格は、在学中に所定の単位を修得し卒業後、大学院において所定の単位を修めるか、実務経験を積むことで受験資格が得られます。心理職として国内初の国家資格となります。この資格は、心の問題を抱えている人およびその周囲の人に対して、解決できるための相談、助言、援助を行うとともに、心の健康についての知識や情報の発信、提供を行うところが特徴になります。公認心理師の就職先は主に医療・保健領域、教育領域、産業領域、福祉領域、司法領域といった5領域になります。ただ、一般企業や公務員に就職する人も多いです。就職先としては、医療・福祉業や情報通信業、製造業、金融・保険業などになります。

Q. どんな分野の心理学を学ぶことができますか?

A. 臨床心理学を基本として、それに関連したさまざまな心理学を学ぶことができます。心理学、発達心理学といった基本的な心理学の他に、5領域に則した科目でいえば神経・生理心理学、教育・学校心理学、福祉心理学、産業・組織心理学、ビジネス心理学、司法・犯罪心理学といった授業があります。さらに代表的な心理療法が学べる心理的支援法や様々な心理テストの理論や使い方を学ぶ心理的アセスメントといった専門的な授業もあります。臨床心理学は人との関わりを基本とする学問ですからコミュニケーションに関する科目、たとえば、グループアプローチ演習やビジネスコミュニケーションといった社会で役立つコミュニケーションを学ぶ授業もあります。

Q. 学外実習についてイメージがわかないのですが、どんなことをするんですか?

A. 学外実習は公認心理師の受験資格を得たい学生さんが行うことになります。学外実習は見学実習が中心になります。公認心理師が働く関係機関に伺い、施設の見学をはじめとして、そこで働く心理士やそれに準じる人から、どのような人を対象にどんな支援をしていくのか、その機関の役割や心理士の実務内容を学んでいきます。また、実習先には帝京大学医学部附属病院など医療・保健領域、教育領域、産業領域、福祉領域、司法領域の5領域の機関を準備しており、充実した実習内容となっています。