澤田 洋輝さん
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Firefighter

救急救命士

どんな事案にも対応できる
オールマイティな人になりたい

Profile

澤田 洋輝さん

2019年 健康医療スポーツ学部 医療スポーツ学科
救急救命士コース 卒業

勤務先:
市川市消防局 西消防署大洲出張所 消防士(主任主事)
取得資格:
救急救命士
水難救助隊の一員として、緊急時に備えています。

01 現在の仕事について教えてください。

水難救助隊の一員として、緊急時に備えています。

水難救助隊の一員として活動しています。千葉県市川市周辺は江戸川や東京湾等が近くにあり、遊泳中に溺れてしまう方、海では潮干狩りの最中に水か高くなり取り残されてしまう方などがいます。配属されて間もないということもあり、まだ大きな水難事故は経験していませんが、常に実践的な訓練をおこないながら緊急時に備えています。その他、警防隊も兼務しているので火災現場に出動したり、店舗の消防用設備等を確認するといった予防査察に出向くこともあります。私の場合は救急救命士の資格を持っているため、救急隊としても活動しています。どんな場面でも活躍できるオールマイティな人物を志していたので、その夢が叶ってとても満足しています。

なぜこの仕事を目指そうと思ったのですか?

病院に勤める親の背中に憧れて、自分も人を助ける仕事を。

両親が病院関係者ということもあり、その背中に憧れて自分も人を助ける仕事をしたいと考えていました。そんな折、高校で心肺蘇生を学ぶ救命講習が開催されたんです。そこで消防職員について知る機会がありました。さらに調べていくうちに、災害や救助現場といった最前線で人を助ける姿に憧れるようになりました。
しかし、体力面に自信がなかったのでこの業界でやっていけるのかという不安もありました。そんななかでも、人を助ける活動をしたいという強い思いを抱き、この道に進むことに決めました。実際、消防学校では体力を高めるための運動も多く大変なこともありましたが、常に信念を持って負けない強い気持ちで頑張ってきました。

命に関わる活動だからこそ、自分の仕事に責任感を感じています。

実際に働いてみてどうですか?

命に関わる活動だからこそ、自分の仕事に責任感を感じています。

水難救助や消火活動にたずさわる一方、救急隊として活動することもあります。先日も若い方が自宅で倒れられ、蘇生措置をしたのですが残念ながら助けることができませんでした。病院に到着し、お医者さんが「蘇生措置を中断します」と告げた瞬間、お母さんが泣き崩れられたシーンは今でも脳裏に残っています。ドラマのように、奇跡的に心肺が蘇生するようなことは少なく、どれだけ全力を出しても助けられないことがあるのだと実感するようになりました。これまで以上に、自分の仕事の重みや責任感を感じています。

卒業後も日々勉強し、どのような事案でも対応できる消防職員へ。

救急隊員として活動する際は、脈拍や血圧といったバイタルサインの測定から資器材の取り扱い、傷病者への対応など、活動する上で大事なことはすべて帝京平成大学(以下、THU)で学んだことが生かされています。そこは自信になっています。
また、消防は火災・救助・救急と多種多様な事案が発生します。出動した際に助ける方法がわからないことが無いよう、卒業後も日々勉強をしています。今は水難救助隊として水難救助の知識・技術を磨いていき、将来はどのような事案でも対応できる消防職員を目指しています。

この仕事のやりがいは?

感謝の言葉をいただいたときは、頑張ってよかったと思える瞬間です。

水難救助隊や消防隊としての活動よりも、救急隊のほうが人と接する機会が多いこともあり、感謝の言葉をいただくことが多々あります。救急で119番通報されたご家族の方から「ありがとうございます」とお礼を言われたり。救急で運ばれた方が回復され、直接消防署に「その節はお世話になりました」と挨拶に来てくださることもあります。そんなときは、頑張ってよかったと思える瞬間です。自分の仕事が誰かに感謝されることは素直に嬉しいですし、夢が叶ったと実感する場面でもあります。学生時代は「何かあったら119番する」という市民の目線でしたが、いまは「何かあれば僕が行くんだ」という使命感を持てるようになりました。それもまた、やりがいのひとつですね。

資格の勉強はもちろん、「救急症候学」や「疾病救急」に力を入れました。

02 どんな学生時代を過ごされていましたか?

資格の勉強はもちろん、「救急症候学」や「疾病救急」に力を入れました。

主に1年生のときは体の構造や機能を勉強します。実習では、血圧の測り方や外傷の対応など手技を習得していきます。2年生になると、より実践的に心筋梗塞とはどういうものか、くも膜下出血とはどういうものかなど、症状を中心に学んでいきます。3年生ではそれらの知識をもとに、消防署に行って救急車に乗せてもらったり、怪我人を対応したり、と実践的になっていきます。4年生の最後は総復習という感じで、国家試験や公務員試験の対策が中心。
資格のための勉強はもちろんですが、私は「救急症候学」や「疾病救急」に力を入れて取り組みました。現場での素早い判断が必要な仕事のため、重症かつ緊急を要する傷病者に対して適切な判断、処置ができるようになるための勉強をしてきました。

アルバイトでは、幅広い年齢層の方とのコミュニケーション能力を習得しました。

サークル活動ではプレホスピタルケア研究会に所属。東京マラソンや花火大会などの救護スタッフとして、イベント参加者の応急処置を行っていました。実際の傷病者を対応することは学校で経験できないので、学んだことを生かせるとてもやりがいのあるものでした。また、アルバイトでは水泳部だった経験を生かしてプールの監視員をおこない、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の方たちが気持ちよく利用できるようなコミュニケーションを習得することができました。以前は子どもの対応が苦手だったのですが、今ではスムーズにできるのでやっていてよかったと思います。

友達と問題を出し合いながら、ゲーム感覚で勉強したことは思い出です。

資格取得への道のりについて教えてください。

友達と問題を出し合いながら、ゲーム感覚で勉強したことは思い出です。

暗記が不得意だったこともあり、友達と問題を出し合いながらゲーム感覚で勉強したことを思い出します。また、面接対策においては就職支援室を利用して取り組んでいきました。そのおかげもあって、学外で積極的に取り組んできたボランティア活動や勉強会への参加経験など、面接では内容の詰まった受け答えができるようになりました。
また、当初から水難救助隊のある市川市消防局を志望していたので、水難救助業務に必要な「潜水士」の資格も就職活動をしながら独学で取得しました。すべての経験が今に生きているので、頑張ってよかったと思っています。

03 受験生へのメッセージをお願いします。

「興味がある」「やってみよう」という挑戦を支えてくれるのがTHUです。

THUは自分の進む道をさまざまな面でサポートしてくれる大学なので、強い信念を持って励んでほしいです。私も学生時代は学ぶ内容が幅広いことに苦戦しました。しかし、友人と協力して勉強したり、勉強会への参加や救護スタッフの経験などを通して、救急について実践的に学び続けてきた結果が今につながっています。自分には無理かなと思う場面もあるかもしれませんが、「興味がある」「やってみよう」という最初のきっかけでどこまでも成長できるので、いろいろなことに挑戦してみてください。その挑戦を支えてくれるのがTHUです。私もまだまだ勉強中の身なので、受験生や在校生の皆さんと同じように頑張っていければと思っています。同じ業界で皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。

1日のスケジュール

1日のスケジュール(隔日勤務)

07:15

出勤

08:20

交代

09:00

申し送り/訓練

12:00

お昼

13:00

事務仕事や訓練など

14:00

予防査察の確認や業務連絡など

16:30

事務仕事など

17:15

夕食の準備

18:00

食事

19:00

申し送り/清掃や車輌確認など

20:00

個人の訓練

21:00

交代で通信勤務(待機)/仮眠

07:00

起床

08:30

交代

4年間の学びの流れ

1年次

「人体の構造」「 人体の機能」「 救急医療概論」など救急医学の基礎となる科目を学びます。実習では、世界標準のBLS(一次救命処置)が学べます。

2年次

1年次に学んだ基礎知識を土台として、救急医学の専門性の高い科目を履修します。

3年次

救命救急センターや消防機関などの協力のもとで臨床実習や救急用自動車同乗実習を、学外の臨床現場や救急現場で行います。

[学外実習]救急用自動車同乗実習(10日間)臨床実習(10日間)

4年次

救急救命士国家試験合格に向けた学修で、学びの集大成を行います。

水難救助助隊長
伊東 章吾さん

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水難救助助隊長
伊東 章吾さん

消防職員の仕事は、火災現場で火を消すだけではありません。救急隊や救助隊、水難救助隊、消防艇隊などさまざまな部隊が現場活動しています。また、火災を未然に防ぐための取り組みをおこなう予防課や、消防庁舎・車両を整備管理する企画管理課、職員の福利厚生などを担当する消防総務課などの事務系の仕事もあり、さまざまな経験ができることが楽しさだと感じます。
私たちが仕事にやりがいを感じる瞬間は、火災や救助・救急現場で人を助け、その方が無事で「ありがとう」と声をかけていただけたときです。また、災害現場で困っている人を助けることができる最後の砦であり、助けを求めている人だけでなく、小さな子どもたちのヒーローであることも魅力だと思います。
消防の仕事はひとりでおこなう仕事ではなく、チームとしておこないます。そのため、仲間と協力しながら行動でき、さまざまな災害現場で活動するための体力、強い精神力がある人が活躍できると思います。しかし、それらは誰もが最初から身についているスキルではありません。消防学校での集団生活や、普段の勤務・訓練・多くの経験を通じて身についてくるものです。
澤田消防士は、救急救命士の資格を保有する水難救助隊員として勤務しています。災害現場で救助した要救助者の救命処置などもおこなうことができるため、水難救助隊の活動の幅が広がり、私としては災害対応能力の向上につながっていると感じています。