医療職で働く母親とは普段の会話のなかでも仕事について話すことが多く、『たいへんだけど、働いている実感があって楽しい』と聞いていました。また、自分の性格的にも人に関わることが好きなので、小学校高学年の頃には“医療職に就きたい”と考えるようになっていました。そんな思いがあるなかで、高校では普通科の科目にプラスして機械工学にも強く興味をもち、多数の資格取得にチャレンジしました。「医療」と「工学」。自分の好きなものを組み合わせて将来を考えたら……臨床工学技士じゃん!って(笑)。
臨床工学技士は医療機器を扱うことを通して、困っている患者さんや医療職の方をサポートする影の立役者ですし、日本の医療の進歩に役立てるのが魅力だと思います。また、多くの医療機器に触れられるので、自分自身の成長にもつながる仕事だと考えています。
Be a Clinical engineer
人に安心感を与えられるような
信頼される臨床工学技士を目指して
Profile
稲森 俊輔さん
- 健康メディカル学部 医療科学科 臨床工学コース 4年
- 鹿児島県立武岡台高等学校出身
STORY 01 入学前
自分の好きなものを組み合わせたら、臨床工学技士の道につながりました。
最先端の医療を学べること、建学の精神に共感できたことが大きな理由です。
自分は鹿児島県の出身なのですが、地元では大学を卒業して臨床工学技士になるというプランが叶いませんでした。そこで、最新の情報が集まりやすい関東圏の大学に行きたいと考え、臨床工学技士になれる大学のホームページを見たり、パンフレットを取り寄せたりして検討していきました。そんなときに、帝京平成大学(以下、THU)のホームページに最新の医療機器の写真が載っていることを母親が教えてくれたんです。それで興味が高まっていろいろ調べた結果、“THUなら最先端の機器や情報に触れられる”と思えたことが決め手になりました。
また、臨床工学技士は人を助ける職業なので、THUの建学の精神にある一行『人間愛にあふれた』がすごくいいなと思いました。個人としても人間愛を大切できる人になりたいという目標を持っているので、理念に共感できたことも大きかったですね。
STORY 02 入学後
少人数制の授業が中心だったことは、うれしいギャップでした。
入学前は勝手に、大勢で講義を受ける授業形態だと思っていました。でも実際には、十数名で行う少人数制のものがほとんど。高校の延長線のような授業ばかりでした。講義形式の授業だと疑問があっても手を挙げにくかったりしますが、少人数制だと質問がしやすいですし、先生も一人ひとりを見てくれるので学びやすいと思います。
また学生同士で意見を出し合う授業もあるため、自分とは異なる考えや意見を聞くことができて新しい気付きになっています。同じチームの仲間であったり、ライバルのような関係になったり。みんな負けん気が強いので、互いに刺激し合いながら頑張れています。
幅広い知識を学べる楽しさと、臨床工学技士になる難しさ。
高校までの勉強は国語・数学・英語・理科・社会というふうに割と内容が決まっていますが、THUで学んでいるのは人体の構造や機能といった人間そのものに関わることです。高校時代には追求できなかったことや、知っているようで意外と知らないことを深く学べるのでとても楽しいですね。しかもそれは、臨床工学技士として実際に役立つ知識ですから。
でもその反面、学ばなければいけないことが多く、進学するための条件がすごく厳しい。医療職なのである程度の覚悟はしていましたが、正直、想像以上でした。けれどそういう厳しさも糧にして、わからないことを一つひとつ解決したり、苦手な分野を克服したりしながら、自分なりに吸収していきたいと思っています。
現場を経験した先生がいる環境で、臨床工学技士になる意識づくりができること。
熱心な先生が多いのも、THUの魅力だと思います。例えば、わからないことがあって授業後に質問に行っても、先生は時間をつくって丁寧に教えてくださいます。それに、臨床工学技士として実際の現場を経験してから教員になった先生もいらっしゃるので、今学ぶべきことだけでなく、卒業後のお話も伺えてとても勉強になっています。
実は入学前は、本当に臨床工学技士になれるのか不安だったので、夢に現実味がなかったんです。けれどTHUに入学して実践的な知識を身につけることができて、ひとりの人間としても成長を実感しています。今では「臨床工学技士になる」という意識をしっかりもったうえで、より一層この職に就きたいと思えるようになりました。
STORY 03 卒業後
誰からも信頼され、必要とされる臨床工学技士になりたいです。
医療職の方に必要とされ、なおかつ、患者さんにもきちんと機器の説明ができるようになるには、確かな知識を身に付けることが必要です。でもそれだけでなく、関わる方々に安心感を与えられるような、人間味あふれるおおらかな人になりたいと思っています。
というのも自分は中学生のある時期に、いいかげんな言動で周りの信頼を失うようなことがありました。それでもサッカー部の顧問の先生は、自分の話を最後まで聞いてくれたうえで『俺はお前を信頼している』と言ってくれたんです。先生の温かさに包まれて、思わず涙が出ました。そんな経験があるので、人間味を大事にして、信頼を得られる臨床工学技士になりたいと考えています。
Campus Life
1日のスケジュール
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就寝