観光に関わる仕事を目指す学生たちへ
様々な国・地域の文化や歴史、建築に触れられること、そして人の笑顔を自分の幸せにできることは、大きなやりがいのひとつだと思います。最近では、地域を豊かにするための観光が注目されています。観光まちづくりの提案が形になり、地域社会の未来に結びついていく可能性があることも醍醐味と言えます。
観光地には、国も世代も異なる人がたくさんやってきます。その人たちの価値観と自分の常識がズレていることも多々あるわけです。そんなとき、観光のプロフェッショナルとして、いかにその人たちを理解して喜びを与えられるのか。学生のときに多様な考え方を学び視野を広げておくことは、夢に近づく一歩になるはずです。
皆さんには、授業を通して得た知識や発見を頭のなかにおさめておくだけではなく、対話や体験を通して五感に結び付けてほしいと思います。また、知識や発見を日常に落とし込んでいくことも、大切にしてほしいです。
中嶋さんは、優等生的な模範解答を出そうとするのではなく、自分の頭で考えたことを自分の言葉で表現しています。大学は将来のための通過点ですが、自分らしい生き方を模索できる場所でもあります。こうして自分に素直に向き合うことで、これからの道が開かれていくと思っています。