川口 晋作さん
Campus life

キャンパスライフ

川口 晋作さん川口 晋作さん

夢は、社会福祉士

Be a Social worker

幅広い視野を身につけ、
一人ひとりに寄り添い、
生きがいになってもらえる存在に

Profile

川口 晋作さん

※2022年3月取材

人文社会学部 人間文化学科
福祉コース 3年
相模原総合高等学校出身
祖父のケアをしてくれる生活相談員の方を見て興味を持ちました。

STORY 01 入学前

なぜこの仕事を目指そうと思ったのですか?

祖父のケアをしてくれる生活相談員の方を見て興味を持ちました。

小さい頃からスポーツをやっていたことと、人と関わる仕事をしたかったので、なんとなくスポーツジムなどで働くのかなと思っていましたが、具体的なイメージは持てませんでした。そんなとき祖父が病気になってしまい、生活相談員の方が日常の悩みや困りごとを聴いたり、これからの支援のために、自宅を訪問するようになったんです。それが、ちょうど本格的に進路を決める高校3年生の6月頃でした。

それまで生活相談員という仕事は知らなかったんですが、その様子を見て興味を持つようになりました。また、今まで知らなかった業界で働くことにも魅力を感じて、徐々に福祉業界で働きたいと思うようになったんです。

自分の夢を実現できる環境が整っています。

「THU(帝京平成大学)」を選んだ理由は?

自分の夢を実現できる環境が整っています。

もうひとつ行きたい大学があったので、どちらのオープンキャンパスにも参加しましたが、僕が目指している社会福祉士の資格を取得するのに適した環境が整っていると感じたのは、帝京平成大学(以下、THU)でした。また、大学では中学校や高校と比べると先生と話す機会が少ないイメージを抱いていました。でも、THUのオープンキャンパスで先生と話す在学生の様子を見たとき、「距離が近くて、先生に気軽に悩みを相談できそうだな」と思ったんです。実際に入学してもイメージ通りで、授業内容や実習内容など、資格を取得するための環境が整っているだけでなく、先生にちょっとした悩み事から進路のことまで気軽に相談することができて、とても有難いです。

STORY 02 入学後

入学後のとまどい、思い描いていたイメージとのギャップはありましたか?

思った以上にやりがいを感じて、実際に経験する大切さを知りました。

正直なところ、介護について学ぶ前は「大変」「辛い」というイメージが強かったんです。でも実際に学んでみると、そうしたマイナスの面よりも、楽しさややりがいなどのプラスの面の方が大きく、良い意味でギャップを感じました。それも、専門性に特化した学びを経験できるTHUのお陰だと思います。

勉強は大変なこともありますが、同じ専門分野を学んでいる友人が周りにいるので、お互いに相談したり頼ったりできて、心強いです。また学びたいことを絞って入学してきている分、友人との団結力は中学校や高校の頃よりも強いと感じています。ここまで頼りになる仲間に出会えたことも、良い意味でのギャップかもしれません。

福祉の仕事は、世間が抱いているイメージよりもずっと楽しい仕事。

大学の実習を通じて、福祉の仕事は他と比べて、より人と関わる時間が長く、人との距離が近い仕事だと思います。例えば、僕がある高齢男性のご自宅に、実習で3日間訪問したときの話です。初日はどう対応したら良いか分からず、その方と話すこともできなくて、付き添いの職員の方の様子を見ているだけだったんです。

でも、だんだん男性の方から話しかけてくれるようになり、時間を重ねるうちに心の距離が縮まっていきました。同じ空間にずっと一緒にいたことや、その方にしっかりと向き合ったこともあって、3日目にはお互いの心が通じ合う瞬間がありました。短い間でしたが、その方の性格や、好きなもの・嫌いなもの、いろいろなことが知れたのはうれしかったです。

この仕事は人との距離が近い分、「その方の役に立っている」と強く実感できることが、大きな魅力のひとつだと思います。そのため人と関わることが好きな人や、誰かの相談に乗ることが苦ではない方は向いている職業だと思います。

川口 晋作

入学して感じる「THU」の魅力とは?

様々な科目を取ることができるので、視野が広がります。

ひとつは、実習に1か月間も行けること。自分の興味にあわせて先生が実習に適した施設を探してきてくれます。主に、僕は日常生活自立支援事業のひとつで身の回りの金銭管理に関するサービスを利用される方の話を伺う実習や、子どもを中心に無料または低価格で食事などを提供する「子ども食堂」の運営をサポートする実習を経験しました。特に、子どもたちと触れ合った実習は、忘れられない思い出です。

もうひとつは、専門分野だけでなく、別の分野の授業も受けることができる点です。例えば、僕は福祉コースですが、様々な方をサポートする際に役立つと思い、1年生のときは法律の授業も取っていました。友人のなかには、絵を描く授業を受けていた人も。

このように選考する学科・コースの専門知識だけでなく、自分が必要と感じる領域や興味がある分野も同時に学ぶことができるので、広い視野を身につけることができると思います。また、僕が通っているのは中野キャンパスなので、大学周辺に飲食店などが充実しています。休憩時間には友人とカフェなどに行って、息抜きできるのもうれしいですね。

STORY 03 卒業後

どんな社会人になりたいですか?

ひとりでも多くの方に寄り添って、その方の生きがいになるような存在になりたいです。

在学中に社会福祉士の資格を取得し、僕の祖父を支えてくれた方と同じように、生活相談員として働きたいと思っています。どんな現場でも一人ひとりに心を込めて寄り添い、ひとりでも多くの方を支援したいです。僕の存在でその方の気持ちが明るくなったり、生きがいになったり、そんな存在になれたらうれしいですね。そのためにも、大学の授業だけでなく、接客業のアルバイトでも、通常業務にプラスアルファの価値を提供できるように意識しています。そこは、生活相談員になってからも、変わらぬ姿勢で仕事に取り組みたいですね。

社会福祉士の資格があれば、医療機関や学校などでもソーシャルワーカーとして働くことができるため、卒業後は働く現場にあわせて精神保健福祉士や、介護福祉士など様々な資格も取得するつもりです。また一般的に見て、まだまだ福祉の仕事は「大変」、「辛い」というイメージが強いと思うので、僕が働くなかで「やりがい」や「楽しい」という面も知ってもらい、世間に少しでも良い印象を持ってもらえるように頑張りたいです。

Campus Life

Campus Life

1日のスケジュール

06:00

起床・通学

09:00

授業

12:00

昼食

13:00

授業

16:00

帰宅

17:00

アルバイト

22:00

食事・風呂

23:00

勉強

24:00

就寝

Holiday

Holiday

【ここに説明が入ります】オープンキャンパスのアルバイト仲間である、池袋キャンパスの理学療法学科・言語聴覚学科・救急救命士コースの同級生と遊園地に行ってきました!

人文社会学部 人間文化学科 福祉コース
森川 洋 先生より

Teacher’s Voice

人文社会学部 人間文化学科 福祉コース
森川 洋 先生より

福祉学を学ぶ、学生たちへ

福祉分野における活躍の場は多様です。障害がある、認知症があるということだけで、福祉の対象になるわけではありません。その時代のなかで、みんな色んな生活上の課題を抱えています。私たちも含め人は、その生活上の課題を周囲の資源(社会関係資本・ソーシャルキャピタル)を活用しながら解決し、広義で多様な一人ひとりが考える健康的な暮らしに向かおうとします。なかには、その資源をうまく活用できなかったり、その資源の存在を知らなかったり、その資源自体が存在しないということもあります。そういったとき、資源に繋ぎ、繋がりやすい仕組みづくりや、資源を開発するなど、一人ひとりが暮らしやすい健康的なまちづくり(ヘルスプロモーション)に関わることができるところに、やりがいを見出すことができると思います。

夢を叶えるのに重要な点は、福祉分野に限りませんが、今の社会に関心を持つこと、色んな人の人生に関心を持つこと、ひとつの物事について多様な価値観・視点・考え方に触れること、実践の世界と理論の世界を行き来することだと思います。それと時間軸の視点を持って、あのときの自分、あのときの自分を振り返った自分、あのときに振り返った自分を、今振り返った自分、そこにこれからの自分の課題を発見し、次のステップに踏み出すことが重要だと思います。

講義に臨む学生たちには、記録を大切にしてほしいと思います。講義形式にしても、グループワークなどの演習形式にしても、とにかく教員の発言、クラスメイトの発言、自らのコメントなど、言語として発せられたものをとにかくメモしてほしいです。メモした直後に気づくこともあるかもしれないし、3日後にメモをみて気づくことや、3か月後、1年後に気づくことがあるかもしれません。その時々だけで答え合わせするのではなく、答えを探し続けてほしい、そのために記録を大切にしてほしいと考えています。

川口さんは、周囲への気配りや色んなことに気づくことができる人物だと思います。非常に落ち着いて物事に向き合うことができ、程よく遊びの部分も持っているバランス感覚のある学生のように思います。短所ということではありませんが、さらに発信力を磨くと、将来素晴らしいリーダーシップを発揮するような予感がします。