幼い頃に、親戚の家で飼っていた犬と触れ合ったことで、動物が大好きになりました。実家は動物を飼育できる環境になく、祖父母や親戚に会いに行けるのも夏休みやお正月といった限られた時期だけ。普段はできないこともあって、犬たちと触れ合うことは私にとって特別なイベントのようで、いつも楽しみにしていました。毎回ワクワクしながら、お散歩させてもらったり遊んだりするうちに、いつしか動物と関わる仕事に就きたいと思うように。動物園の飼育員やペットショップでも動物と関わることはできますが、病気や怪我で苦しむ動物たちに寄り添い、日頃のケアを行う愛玩動物看護師という仕事に、より魅力を感じました。この仕事を目指すようになって、祖父母も喜んでくれています。



夢は、愛玩動物看護師
Be a Veterinary Nurses for
Companion Animals
やる気がアップする環境で
着実に夢に向かっていることを実感。
Profile
木村 和花南さん
※2023年9月取材
- 健康医療スポーツ学部 医療スポーツ学科
動物医療コース 2年
- 湘南学院高等学校出身

STORY 01 入学前
なぜこの仕事を目指そうと思ったのですか?
普段はできない犬たちとの触れ合いがきっかけに。

「THU(帝京平成大学)」を選んだ理由は?
国家資格を見据えた新設コースに大きな魅力を感じました。
進学先を探す中、帝京平成大学(以下、THU)のホームページを見て「愛玩動物看護師」が国家資格になることを知りました。以前から、動物看護師を目指すことができる学校はありましたが、国家資格制度を見据えて、いち早く「動物医療コース」を新設したTHUに大きな魅力を感じたのです。ここなら自分の夢に近づくことができる。一期生ということで先輩がいない環境ですが、自分たちで新しいコースを創っていくことができる。そう思って、迷うことなく入学を決意しました。住み慣れた地元を離れることになりましたが、自然豊かなキャンパスは落ち着きます。犬と触れ合っていた親戚の家がある場所と似ていることもあって、安心感もありました。
STORY 02 入学後
入学後のとまどい、思い描いていたイメージとのギャップはありましたか?
気さくで話しやすい先生方。いつも相談に乗ってくださいます。
入学前に想像していたのは、大きな講義室でたくさんの学生と一緒に授業を受けている姿。でも、実際に入学すると、高校時代のクラスのように少人数でしたので、それまでと変わらずスムーズに大学生活に入っていくことができました。良い意味でのギャップは、先生との距離の近さ。少人数だからこそ可能になるのだと思いますが、私にとっては本当に良かったです。先生は、気さくで話しやすくて頼りになる方ばかり。私たちのことをとても大切に考えてくださっていて、将来に関することも気軽に相談できますし、よくアドバイスをもらっています。もちろん、学生同士もすぐに仲良くなりますし、授業で分からないことがあっても助け合える環境です。
コミュニケーションの大切さを知り、学外でも努力しています。
動物医療という専門的な分野を学ぶこともあり、想像以上にたくさんの授業がありました。その中で知ったのは、愛玩動物看護師という仕事は、獣医師と飼い主の架け橋となる存在であるということ。動物が好きというだけでは務まりません。私は元々一人で居ることが好きで、人とコミュニケーションを取ることが苦手でしたが、それではいけないと思い、飲食店や学童でアルバイトを始めました。目上の方や子どもたちという、異なる世代とコミュニケーションを取ることがプラスになると考えたからです。今も続けていて、話し方や聞き方を学んでいます。授業ではグループワークが多く、発表する機会もありますが、何度も経験することで人前に立つことへの苦手意識もなくなりました。

入学して感じる「THU」の魅力とは?
たくさんの知識を吸収することで、具体的に将来をイメージできました。
なによりも、やる気がアップする環境にあることです。今まで知らなかった専門的な知識を学ぶことができて、愛玩動物看護師になりたい気持ちがより一層強くなりました。入学前は漠然としていましたが、将来は「話しやすい」「この人に任せたい」と思ってもらえる人材になりたいという、具体的な将来像もイメージできるようになりました。そのためには、基本をしっかり身につける必要がありますので、一つひとつの授業を大切にして、小テストや定期試験も力を入れています。特に好きな授業は、アニマルケアセンターで飼養している犬と触れ合える実習。今は大学で飼養している犬の訓練を行っていますが、毎日あるわけではないので、その時間は特に大切にしています。


確かな技術と知識を得るために、何事も積極的にチャレンジ!
動物医療コースでは4つの課外活動がありますが、私はクリニックチームのリーダーとして活動しています。1、2年次合わせてメンバーは40人。動物愛護団体から犬や猫をお預かりし、健康診断や避妊去勢などをとおして診療補助の勉強をしています。本格的な活動はこれから始まりますが、より実践的な経験ができることをとても楽しみにしています。こうした活動のほか、資格取得にも積極的にチャレンジ。愛玩動物看護師はもちろん、ペット栄養管理士も指定科目を履修して、資格取得を目指しています。様々なことを経験できるのがTHUの魅力。一つひとつ積み重ねる中で、動物のことをもっと知りたいという意欲がどんどん増しています。
STORY 03 卒業後
どんな愛玩動物看護師になりたいですか?
周囲から頼りにされる存在になり、いつか起業することが私の夢。
動物の生死を左右する大切な職業なので、仕事に正確で、素早く先を見て行動できるようになりたいです。ケアや治療がうまくいけば、命を救えるかもしれませんし、手の施しようがなくても痛みや苦しみを緩和して、より良い最期にしてあげることもできます。愛玩動物看護師は、飼い主さんに寄り添い、動物の最期を見届けることができる大切な仕事。卒業後は、二次診療専門の動物病院で働くことが夢です。より高度な動物医療の現場で命を預かり、責任感のある仕事をする中で周囲から頼りにされる存在になりたい。そして一番の夢は、その経験を活かして起業すること。まだ具体的には考えていませんが、いつかきっと実現したいと思っています。
Campus Life

1日のスケジュール
- 07:00
-
起床・身支度
- 09:00
-
通学
- 10:00
-
授業
- 12:00
-
昼食
- 13:00
-
授業
- 17:30
-
帰宅
- 19:00
-
夕食
- 21:00
-
入浴
- 23:00
-
就寝
Holiday

【ここに説明が入ります】オープンキャンパスのアルバイト仲間である、池袋キャンパスの理学療法学科・言語聴覚学科・救急救命士コースの同級生と遊園地に行ってきました!

Teacher’s Voice
健康医療スポーツ学部 医療スポーツ学科 動物医療コース
近藤 佑衣 先生より
愛玩動物看護師を目指す学生たちへ
自分自身もまだまだ勉強中ですが、伴侶動物の診療行為は、修得した知識や技術を病気や怪我で苦しむ動物たちやご家族に還元することができる、非常にやりがいのある仕事です。
低学年の講義は解剖学や生理学の内容が主の「動物形態機能学」など、基礎を固める科目が中心となりますが、非常に奥深い学びです。苦手意識を持つ学生が多いように感じますが、基礎系科目をしっかりと自分のものにすることで、高学年の応用系科目に対する理解度が変わります。基礎を怠ることなく一つひとつ積み上げていきましょう。
動物医療においては、言葉を発しない動物と心配するご家族が相手になりますので、苦痛や不安を丁寧に汲み取り、課題解決に向けて行動できる人材が求められます。社会に出て、いきなり面識のない存在から感情を汲み取るのは難しいことです。まずは、身近な友人や家族の話を親身になって聞くことを心がけましょう。他者を尊重し、大切にする気持ちを常に忘れないでください。
木村さんは、目標を達成するために何が必要かを自分自身で考え、着実に実行する努力家です。チームの中でもけっして我を通すことなく、周囲を気遣いながら引っ張ってくれる存在ですので、課外活動のリーダーに推薦しました。自信を持って自分の道を進んでください。迷ったときはいつでも相談に乗りますので、これからも一緒に頑張りましょう。