小学生のときに始めたバスケットボールに夢中になり、高校時代まで打ち込みました。当時の夢は、もちろんバスケットボール選手になること。しかし、怪我に見舞われることが多く、足の靭帯を損傷して2度の手術を経験しました。手術の際は練習を数ヶ月休んで治療に専念しましたが、完治しても走ることや練習することに恐怖心を感じるようになっていました。その辛い時期を支えてくださったのは、通院していたリハビリの先生です。アスレティックトレーナー(以下、AT)の有資格者でもある先生は、怪我が再発しないよう親身になってサポートしてくださいました。リハビリ期間を共に過ごし、その仕事ぶりを間近で見ているうちに、自分もアスリートをサポートする側に回りたいと思うように。大きな怪我とリハビリを経験したことが、この道を選ぶきっかけとなりました。
Be a Trainer
怪我を乗り越えたからこそ
選手に寄り添えるトレーナーに
Profile
北村 舞桜さん
- 健康医療スポーツ学部 医療スポーツ学科
トレーナー・スポーツコース 3年
- 敬愛大学八日市場高等学校出身
STORY 01 入学前
献身的にケアしてくださる姿を見て、アスリートをサポートする道を選びました。
THUは私の理想が全て詰まった理想のキャンパスでした。
オープンキャンパスに参加したとき、模擬授業で「テーピングはどうやって巻くのか」を教わりました。その授業がとても分かりやすく、ATに憧れていた私はすぐに「ここで学びたい!」と思いました。どんな先生がいらっしゃるのか調べてみると、キャリアが豊富な方ばかりで、ここに入学すればこんなにすごい先生方の教えを受けることができる、と思ったこともTHUを選んだ大きな理由の一つです。オープンキャンパスでは先輩方に質問する機会もありましたが、とても優しく接してくださったのが印象的です。さらに、キャンパスがあるのは地元の千葉県。学び・先生・先輩・環境、すべてが私にとって理想的なキャンパスで、迷わず入学を決めました。
STORY 02 入学後
ATに不可欠な知識・技術を習得する日々の学びに、楽しさを感じています。
思い描いていた通りの大学生活で、周囲や環境にもギャップを感じることはありませんでした。逆に期待していた以上に得るものが大きかったと思います。入学時は何も分からない状態でしたが、講義はとても分かりやすく、今まで知らなかった知識がどんどん身についていくことに楽しさを感じました。2年次からは学内実習がスタート。「トレーニング科学演習」ではトレーニングの指導法を学びながら、自分自身の体も鍛えます。今でも翌日は筋肉痛になりますが、指導するためには、まずは自分が正しいトレーニング法を身につけなければなりません。ATには講義で習得する知識と実習で培う技術の両面が必要ですが、THUでどちらの力も確実に成長させることができています。
ハードなサークル活動も自分で決めた道だから頑張れています。
2年次からは、トレーナーを目指す学生サークル「THAT」に参加しています。同じ道を志す学生が集まる場で、良い刺激を受けていますね。先輩方からテーピングのやり方を教わることもあり、自分にとってプラスになることが多いです。3年次からは、女子柔道部で学生トレーナーを始めました。ウエイトトレーニングの補助や指導をはじめ、これまでの学びで得た知識や技術を活かせる有効な場となっていますね。活動は週6日。練習は朝早くからスタートし、夜も遅くなるため、一人暮らしを始めました。毎日忙しく慣れないことも多いですが、自分で決めた道だから頑張ることができています。
先生方の的確なアドバイスのおかげで、自身の成長を実感しています。
入学前のイメージと変わらず、とても学びやすい環境です。何より、経験や知識が豊富な先生方ばかりなのが一番の魅力だと思います。誰に何を聞いても、すぐに的確なアドバイスを返してくださって安心しますし、指導が着実に一つひとつ身についていることを実感しています。今後はアメリカのコロラド州・デンバー市で行われる海外研修プログラムに参加してみたいですね。現地で講義や実習に参加し、国際的な視点を養うことは大きな成長につながると思います。トレーナー・スポーツコースは女子が少ないのですが、全員仲良し。困ったときもお互いに支え合うことができており、日々のキャンパスライフは本当に充実しています。
地域の方々と一体となるプログラムで、実践的に学ぶことができます。
千葉キャンパスとちはら台キャンパスには、先生方と学生、そして地域の皆さんが一体となって取り組む「帝京平成大学スポーツアカデミー」が開設されています。学生が子どもたちを指導するプログラムなどがあり、大学で学んだ知識を実践する場となっています。ATはもちろん、保健体育教諭を目指す人にもおすすめです。私はまだ参加したことはありませんが、今後チャンスがあれば、ぜひバスケットボールを子どもたちに教えてみたいですね。
STORY 03 卒業後
THUで培った学びを活かして、アスリートに信頼されるトレーナーに。
怪我をしない体づくりを指導し、怪我をしたときもしっかりとサポートして、再発を予防する。アスリートにとって最高のコンディションを保つことが、ATの役割です。自分が経験したからこそ、怪我をした選手の気持ちが分かります。その経験と、THUで教わった知識や技術を活かして、THUの先生方のような、そして高校時代の辛いリハビリ期間を支えてくださったリハビリの先生のように、選手に寄り添い信頼されるATになりたいですね。そして、今後も大好きなバスケットボールに関わりたい。目標はプロチームのトレーナーですが、自分自身が怪我で苦しんだこともあり、高校のバスケットボール部で選手をサポートすることも視野に入れています。THUで学び、自分が選んだ道に近づくことができました。残りの大学生活も一つひとつの学びにしっかりと向き合い、夢に向かっていきたいです。
Campus Life
1日のスケジュール
- 06:00
-
起床〜朝の支度
- 07:00
-
通学
- 08:00
-
部活動
- 09:00
-
授業
- 16:10
-
部活動
- 19:00
-
帰宅
- 20:00
-
入浴
- 21:00
-
夕食
- 22:00
-
予習・復習
- 23:00
-
睡眠
Holiday
Teacher’s Voice
アスレティックトレーナーを目指す、学生たちへ
アスレティックトレーナーとして、選手と共に明確な目標に向かって進んでいく日々は大変刺激的です。肉体的にも精神的にもハードなものですが、目標を達成できた時には喜びもひとしおです。
アスレティックトレーナーの業務は、机上の勉強だけではなく、あくまでスポーツの現場でいかに振る舞えるか、ということが大切。早いうちからスポーツ現場で必要なことを学んでおくことが必要です。そのため、学内の授業だけではなく、授業外での実習等にも積極的に参加し、視野を広げてほしいと思います。
トレーナー・スポーツコースの学生には、知識を頭で覚えるだけでなく、実際に身体を使って覚えることを強調しています。テーピングやストレッチングのアスレティックトレーナーとしての技術を身につけるだけでなく、ウエイトトレーニングやフィールドでのトレーニングも実践する。そうすることにより指導の引き出しを増やすことができます。
北村さんは、部活動でのトレーナー活動にも積極的に参加しています。学内でのトレーナー活動では新しい発見の連続だと思いますが、良い刺激になっていることでしょう。わからないことがあれば、ぜひ教員も頼りにして解決していってください。トレーニングの実技でも納得がいくまで取り組む姿勢は素晴らしいですね。今の気持ちを忘れずに目標に向かって頑張ってください!