小学生の頃、同級生に難聴を抱える友人がいました。学校の中だけでなく、放課後も一緒に公園で遊ぶほど仲が良かったのですが、学年が上がるにつれて、すれ違いが生まれるようになりました。例えば、遊んでいるときに私が「これをやりたい」と言っても、うまく相手に伝わらなくて帰ってしまったり……。難聴を抱える子どもには、私には分からない苦しさや辛さがあることを知りました。すべて分かることは難しくても、少しでも理解して、同じような悩みを抱える子どもたちを支援したい。そう思ったのが最初のきっかけです。当時はこの仕事の存在すら知りませんでしたが、将来を具体的に考え始めた頃、その友人のお姉さんが言語聴覚士を目指していることを知ったのです。一気に興味が湧いて仕事内容を調べ、「こんな仕事があるんだ。私も言語聴覚士になりたい」と強く思い、この道を目指すようになりました。



夢は、患者さんに寄り添う言語聴覚士
Be a Speech-Language-Hearing Therapist
授業や実習を通して深まる
言語聴覚士になりたいという想い。
Profile
田中 柚美さん
※2025年10月取材
- 健康メディカル学部 言語聴覚学科 4年
- 武南高等学校出身

STORY 01 入学前
なぜ言語聴覚士を目指そうと思ったのですか?
難聴を抱える友人との出会いがきっかけに。

「THU(帝京平成大学)」を選んだ理由は?
THUで学ぶことを楽しみにさせてくれたオープンキャンパス。
進学先を決める上では専門学校も選択肢にありましたが、専門分野だけでなく、教養科目なども幅広く学べる4年制の大学に魅力を感じました。THUを選んだのは池袋キャンパスが自宅から通いやすいことと、言語聴覚士国家試験の合格率が高いことが大きなポイントです。オープンキャンパスでは模擬授業を受けましたが、まったく知らないことばかりで「こんなことを学べるんだ!」と、胸が高鳴りました。
STORY 02 入学後
入学後のとまどい、思い描いていたイメージとのギャップはありましたか?
言語聴覚士が活躍できる幅広い領域に驚きました。
大学生活に関するギャップはなく、スムーズに入っていくことができました。ただ、言語聴覚士という仕事に関しては入学前に抱いていたイメージとは少し違っていました。最初は言葉と聴力に関する訓練を行うことが言語聴覚士の仕事だと思っていましたが、実際はもっと広い領域に関われる仕事であることを知り、驚いたのです。授業を受ける中で分かったのは、食べる・飲み込むといった動作や子どもの発達、失語症、高次脳機能障害など、その領域は多岐にわたるということ。豊富な知識と対応力が求められるため「自分に務まるのだろうか」と、不安な気持ちも芽生えました。しかしそれ以上に、様々な方に必要とされる仕事であることが分かり、より一層言語聴覚士になりたい気持ちが強くなりましたね。
患者さんの体験談を聞き、発声できることの有難さを実感。
これまでの授業で印象に残っているのは、3年次の前期に履修した「発声発語障害Ⅳ」です。成人の方を対象とし、どのように訓練などにつなげていくかを視野に入れながら学ぶ授業ですが、実際に声を失われた患者さんが授業に来て頂き、ご自身の経験を話してくださったことがありました。「人工喉頭」という機器を使って、発症前から発症後、入院時の状況などを詳しくお話してくださいましたが、一番心に残っているのが「喉頭を摘出する前に、自分の最後の肉声を残しておきたくて動画を撮りました」という言葉です。普段、私たちは何も意識することなく声を出し、言葉を発していますが、声を出せるのは当たり前のことでないのだと改めて感じました。今までにない感情が湧き上がると共に、言語聴覚士という仕事の重要性も実感しました。

入学して感じる「THU」の魅力とは?
臨床現場を知る先生方からリアルな情報を吸収できます。
池袋キャンパスは、医療に関する職業を目指す様々な学科が集まっています。他学科の学生と繋がることで、将来、医療現場で連携することになる職業も知ることができます。本学科は臨床現場と兼務されている先生が多く、教科書に載っている情報だけでなく、実際の現場ではどうなのかという視点で多くの知識を吸収できることも大きな魅力。先生方の手厚いサポートがあり、同じ夢に向かう仲間と協力し合える素晴らしい環境だと思っています。
将来をイメージできる豊富な学外実習も魅力の一つ。
学外実習も豊富で、実際に医療・福祉の現場で働く言語聴覚士の仕事内容を見学できる機会もあります。実習前は、主に訓練室の中で仕事をされているイメージでしたが、総合病院での見学実習ではそのイメージが覆されました。患者さんの状況に合わせて訓練室を選ぶことから始まり、病室まで迎えに行って訓練や検査を行い、終わると病室まで付き添う。ずっと動き続けておられる姿を見て、体力も必要な仕事だと思いましたし、将来進むべき道を考える上でとても勉強になりました。こうした実習以外にも、少しでも現場での経験値を増やそうと思い、成人の方が利用される障害者福祉施設でのボランティアに参加し、自身の学びに還元できるように努力しています。


STORY 03 卒業後
どんな言語聴覚士になりたいですか?
一つひとつ学びを深めて、患者さんが話しやすいと思える言語聴覚士へ。
患者さんが何かあったときに話しやすいと思える、細かいことまで気付ける言語聴覚士になりたいです。私は人前で発表することや意見を言うことが苦手でしたが、本学科は発表する場やグループワークが多く、自分の意見を人に伝える力が身についたと思っています。実際の現場では患者さんの話をしっかり聞いて理解し、時間をかけて信頼関係を築くコミュニケーション能力が必要になると思いますので、今後も意識してさらに磨いていきたいと思います。4年次には8週間の実習があり、国家試験に向けた本格的な勉強にも取り組みます。これまで学んだ基本的な知識を整理し、目の前のことを一つひとつ大切にして学びを深めていきたいと思っています。
Campus Life

1日のスケジュール
- 7:00
起床、支度
- 8:00
通学
- 9:00
授業
- 16:10
授業終了
- 17:30
帰宅・勉強や趣味の時間
- 19:30
夕食
- 21:00
勉強や趣味の時間
- 22:00
入浴
- 23:30
翌日の準備
- 24:00
就寝