

公認心理師になるには
1.高校卒業後の進路
公認心理師となるために必要な科目を開講する大学等で法律により定められた科目を履修する必要があります。
大学一覧については厚生労働省「公認心理師となるために必要な科目を開講する大学」よりご確認いただけます。
2.大学卒業後の進路
国家試験の受験には、4年制大学で指定科目を履修したあと、大学院で指定科目を履修するか、指定の施設で2年以上の実務経験を積むことが求められます。
3.就職活動
公認心理師の主な活躍の場は、保健医療、教育、産業・労働、福祉、司法・犯罪の5領域です。
資格取得のためにはほとんどの場合、大学院に進学します。大学院修了後、病院やクリニックの心理職(医療)、小中学校や高校のスクール・カウンセラー(教育)、企業や団体で復職支援を行うカウンセラー(産業)、児童相談所の児童心理司(福祉)等で活躍しています。司法・犯罪の分野では警察の心理職(少年サポートセンター等)や法務技官,家庭裁判所調査官等を目指して公務員試験を受験することもできます。
就職活動は多くの場合、大学院修士2年からとなります。大学院在学中に5領域のうちのいくつかにおいて現場実習を行いますので、実習が最初の就職活動につながることも多くなります。
4.受験の流れ
公認心理師の国家試験は年に1回実施されています。試験は全問マークシート形式で、150~200問程度です。合格のためには正答率が60%程度以上必要となっています。公認心理師としての基本的姿勢や職責を含めた基本的能力を主題とする問題や、基礎心理学・臨床心理学の知識など広く出題されます。
公認心理師の業務と求められる知識や技術
1.公認心理師に求められる業務内容、国家試験の受験科目などについて紹介
- 心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析
- 心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助
- 心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助
- 心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供
2.公認心理師に求められる力
公認心理師は、相談者の心の問題と向き合い、その回復をサポートする仕事です。単に心理アセスメントや心理療法を行うのではなく、相談者と一緒に問題を克服する伴走者の役目を担います。そのため、次のような経験・スキルが公認心理師に求められます。
- 相談者の悩みを理解しようとする想像力
心の問題は相談者自身も言葉でうまく説明できないこともしばしばあります。そうした際、相談者の言葉を注意深く聞き、話ぶりや振る舞いから、相談者の抱えている悩みを紐解きます。心の問題は決まった答えがないため、どうすれば問題が解決するのかと、相談者の悩みを理解しようとする想像力が必要です。 - 冷静な判断力
心の問題で冷静さを失った相談者は、感情をコントロールできず、怒りや悲しみを公認心理師に向けてくる場合があります。そうした際、公認心理師は冷静さを失うことなく、穏やかに話を聞き、解決に導く判断力が求められます。また、相談者に寄り添うあまり、感情移入しすぎると、判断力が鈍ることもあるため、一歩引いた目線で、客観的に物事を理解する能力も重要です。 - 高い倫理観
公認心理師は、公認心理師法第14条で「秘密保持義務」が定められています。公認心理師の仕事では、カウンセリングを通して相談者のプライベートな情報にも踏み込むことが多いため、そうした内容を適切に取り扱うことのできる高い倫理観が求められます。
公認心理師になるなら帝京平成大学

本学心理学科の学びの特徴や流れについて紹介
- 基礎から応用まで幅広く心理学を学べる
帝京平成大学では、人の心のはたらきや不思議について多角的な観点から総合的に学び、実学の精神を培います。1年次には基礎心理学を中心に心理学的概念や知識、理論を学ぶと同時に、主体的な学びの要素を取り入れ、「実践力=臨床力」を育てていきます。2年次以降は、社会に出たときに役立つ心理学や、現在の社会課題の問題解決を目指し、自発的に問いを立てて、データを収集し読み解く力を会得していきます。4年間の総合的な学びによって心理学的な見方を身に着けることで、現状を打破する実践力、そして挑戦する人間力を高めていきます。 - 臨床経験豊富な教員とともに実体験を通して学べる
心理学科では、現実の社会と深く関わろうとする姿勢を重視し、1年次より実体験を通した学びを深めていきます。2年次の「地域援助演習」ではボランティア活動を通し、臨床心理地域援助や地域資源について体験的に学びます。他学科と共に学ぶ「多職種連携論」では様々な職種で協働するチーム医療の訓練を行います。3年次の心理実習では、見学実習を通して医療・産業・教育・福祉・司法領域の5領域で援助活動の実際を学びます。心理学科の教員は、多様な領域での臨床経験が豊富な教員が多く、現場実践に直結した授業を展開しています。
まとめ
公認心理師になるには、公認心理師カリキュラムのある4年制大学を卒業し、大学院で指定科目を履修するか、指定の施設で2年以上の実務経験を積み、国家試験に合格する必要があります。
公認心理師をめざすなら、実学教育を重視した帝京平成大学で学ぶのがおすすめです。オープンキャンパスへのお申し込みや資料請求をご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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