試験科目と受験資格
薬剤師国家試験の試験問題は、薬剤師に不可欠な基本的資質や知識を確認する「必須問題」と、薬剤師が直面する一般的課題を解釈し解決するための資質を確認する「一般問題」に分けられます。それぞれの問題における試験科目は次のとおりです。
- 必須問題試験(90問)
科目:物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務 - 一般問題試験(255問)
一般問題はさらに「薬学理論問題」と「薬学実践問題」に区分されます。
試験科目は必須問題と同様(理論問題では「実務」を除く)で、実践問題では実務単独問題、及び各科目と実務を組み合わせた複合問題が出題されます。
試験は2日間にわたって実施されます。第107回薬剤師国家試験(2022年)は、次のようなスケジュールで実施されました。
時間 | 問題区分・科目 | |
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1日目 | 9:30〜11:00 | 必須問題試験 |
12:30〜15:00 | 一般問題試験:薬学理論問題 (物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理) |
15:50〜17:45 | 一般問題試験:薬学理論問題 (薬理、薬剤、病態・薬物治療) |
2日目 | 9:30〜11:35 | 一般問題試験:薬学実践問題 (【実務】× 物理・化学・生物、衛生) |
13:00〜14:40 | 一般問題試験:薬学実践問題 (【実務】× 薬理、薬剤) |
15:30〜18:00 | 一般問題試験:薬学実践問題 (実務、【実務】× 病態・薬物治療、法規・制度・倫理) |
(参照:厚生労働省「第107回薬剤師国家試験試験会場(予定)及び試験時間等」)
またこれらの試験を受けるためには、次のような方法で受験資格を得る必要があります。
- 学校教育法に基づく大学において、6年制の薬学課程を修了し卒業する(卒業見込みを含む)
- 4年制の薬学課程を修了した後に大学院で修士/博士課程を修了し、厚生労働省の個別審査による認定を受ける
(他にも、外国の薬学校を卒業した方や外国で薬剤師免許を取得した方などについても、2と同様に個別に認定を受ければ受験資格が得られますが、6年制大学を卒業するルートが一般的です。)