1.消防機関
救急救命士が医療行為を行える場所は「救急車内や現場、病院等においては傷病者が入院するまでのあいだ」のみと法律で定められているため、救急救命士のおよそ66%は、救急車の運用を担う消防機関に勤務しています。消防機関に勤める救急救命士が行う仕事は、救急車内での傷病者の応急処置を中心に、緊急出動にまつわる報告書作成や設備の点検・整備、訓練などさまざまです。
消防機関に就職する場合は、救急救命士国家試験に合格し厚生労働大臣から免許を受けるだけでなく、消防官採用試験にも合格する必要があります。消防官に救急救命士の資格取得が推奨される傾向にあるなど、救急救命処置を専門的に行える人材のニーズが高い職場と言えます。