理学療法士はどこへ就職する?病院以外の就職先や就職活動の流れを解説

コラム

理学療法士はどこへ就職する?病院以外の就職先や就職活動の流れを解説

医学的な専門知識を持って、患者の身体機能の回復を支援する理学療法士。その就職先として「病院」のイメージを持たれる方も多いと思いますが、活躍の場は医療施設だけにとどまりません。実は、福祉・教育・行政・スポーツなど多様な現場で理学療法士が必要とされています。就職先によって業務内容がそれぞれ異なるため、自分に合った就職先を見つけたいですよね。

今回は「理学療法士の就職」について、就職先の多様な選択肢から就職活動の流れと注意点まで、詳しく解説します。理学療法士を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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理学療法士はどんな就職先がある?割合とデータ

主な就職先は病院

理学療法士の有資格者による学術・職能団体である「日本理学療法士協会」の会員分布を参考に、理学療法士の主要な就職先を見てみましょう。

  会員数 割合
病院 73,947 56.9%
診療所 10,481 8.1%
その他医療施設 190 0.1%
医療福祉中間施設 8,501 6.5%
老人福祉施設 2,097 1.6%
地域包括支援センター 700 0.5%
身体障害者福祉施設 218 0.2%
児童福祉施設 818 0.6%
精神障害者社会復帰施設 5 0.1%以下
知的障害者福祉施設 11 0.1%以下
障害者自立支援施設 109 0.1%以下
教育・研究施設 2,784 2.1%
行政関係施設 378 0.3%
スポーツ・フィットネス 関連施設 99 0.1%以下
その他 29,538 22.7%

(参照:日本理学療法士協会「統計情報」2021年11月11日確認)

大学病院や総合病院、小児病院などを含む「病院」が理学療法士の就職先として大きな割合を占めていることがわかります。

スポーツ施設や一般企業などの就職先も

理学療法士の就職先としては、医療施設や福祉施設などが占める割合が大きくなっていますが、スポーツ関係施設やフィットネス施設、一般企業など人々の日常に身近なところで働く理学療法士もいます。

理学療法士の就職先9選

続いて、理学療法士が活躍する多様な就職先とそれぞれの特徴をご紹介します。ぜひキャリア選択の参考にしてみてください。

1.病院

大学病院や総合病院をはじめとした病院で勤務する場合は、内科や脳神経外科、心臓外科など様々な分野の患者を担当することになります。業務内容としても、脳卒中やケガで損なわれた身体機能の回復を目指すリハビリから、入院している患者の体力維持に向けた訓練まで、多岐にわたるのが特徴です。

2.クリニック

理学療法士が働くクリニックは多くの場合が整形外科ですが、他にも循環器内科や脳神経外科、小児クリニックなどでも医学的知見をもとにしたリハビリの需要があります。クリニックには病床数が1~19の有床診療所と、病床を持たない無床診療所があります。診療科によってリハビリの内容は様々なため、ご自身の興味範囲から就職先を選択するとよいでしょう。

3.リハビリテーションセンター

患者の在宅復帰や社会復帰を目指し、身体機能の回復を図る「医学的」リハビリ、普段の生活に戻る準備となる「社会的」リハビリ、仕事に戻るための「職業的」リハビリなどを包括的に提供するのが、リハビリテーションセンターです。満足度の高いリハビリを提供することだけでなく、医療チームや地域との密な連携が求められる職場と言えます。

4.介護老人保健施設

介護老人保健施設は、介護保険の施設サービスの一つです。要介護認定を受けた方などに対し、主に在宅復帰を目標とするリハビリを提供します。ケアマネジャーや介護職と連携しながら入所者と向き合うことが求められる職場です。
また介護老人保健施設に通所リハビリや訪問リハビリの事業所が併設されている場合、入所者以外に通所・訪問リハビリの利用者にも対応することがあります。

5.福祉施設

理学療法士は、次のような福祉施設でも活躍しています。

身体障害者福祉施設

身体障害者福祉施設では、障がいを持つ方に対して医学的・社会的なリハビリを行う他、施設で取り組む創作活動や集団での体操の指導、レクリエーションや行事の企画・運営など、幅広い業務を担当します。

児童福祉施設

児童福祉施設では、医師や児童福祉員、子どもの家族と連携しながら、障がいを持つ子どもにリハビリを提供します。子どもに対するリハビリは、身体機能の回復を目指すのはもちろんのこと、信頼関係を築いてモチベーションを維持するためにもリハビリ内容や接し方などに細かな配慮が求められます。

6.保健所・行政機関

保健所では、基本的なリハビリの提供の他にリハビリ教室の主催や指導を行う場合もあるなど、他ではなかなか担えない業務を経験できるのが特徴です。

また行政機関の介護福祉課や健康企画課、福祉政策課、自立支援課などの場で働く選択肢もあります。地域の住民に対して直接的に支援を行うだけでなく、事業の企画立案や予算策定など幅広い役割を担うことが求められます。

7.スポーツ・フィットネス施設

フィットネスジムやプロのスポーツチームで活躍している理学療法士もいます。フィットネスジムでは、トレーニング指導やアドバイスを行います。スポーツチームでトレーナーとして勤務する場合、それぞれの競技に対する専門的なスポーツ知識も必要なため、ケアアスレティックトレーナーの資格など、理学療法以外の知識が必要です。

8.一般企業

一般企業で、専門職として理学療法士を求めているケースもあります。

  • 製造系企業における、工場で働く従業員の不調の予防・ケア
  • ハウスメーカーにおける住環境整備のアドバイス、バリアフリー住宅の営業 など

専門知識を活かして顧客や従業員に高い価値を提供できる職場ではありますが、求人数は非常に少なく狭き門であるとも言われています。

9.専門学校・大学

理学療法士養成校の教員として、講義や実習での指導を行ったり、就職活動や国家試験受験のサポートを行ったりします。教員になるには、5年以上の理学療法に関する業務経験が必須です。
また平成30年度から、専任教員養成講習会を修了していること、または大学・大学院において教育学に関する科目を4単位以上修めている条件が必要になりました。
大学の場合は「教育研究上の業績」が重視され、博士課程に進んで研究に携わったのちに教員になるのが一般的です。

理学療法士の就職活動の流れ

ここからは、理学療法士の就職活動の流れと各ステップでの注意点をご紹介します。

実習終了後に本格的に就活を始める

理学療法士の養成校では、最終学年の実習を終えたタイミングで、本格的に就職活動を始めるのが一般的です。
大規模の病院やリハビリテーション施設、募集の全体数が少ない一般企業や行政機関の求人は、実習が終わった段階ですでに応募が締め切られていることも。3年次にはご自身のキャリアプランについて考え、早めに情報収集を進めていくなど、計画的に就職活動に取り組みましょう。

特に、働きたい施設形態や具体的な施設のイメージがついている場合は、募集情報をこまめに確認しておくのがおすすめです。募集情報は各施設のホームページや求人サイトから確認できるほか、養成校に求人票が届く場合もあります。

行政機関の求人は春に行われることが多いため注意しましょう。

また、卒業後すぐ一般企業へ就職するケースは少なく、多くの場合臨床経験を積んだのちに転職しています。長期的なキャリアについて考えた上で、就職活動を進めましょう。

説明会や施設見学に参加する

ホームページや求人票だけではわからない、施設の雰囲気や患者への対応の様子などを知るためにも、面接を受ける企業を決める前に説明会に参加したり施設見学に訪れたりするとよいでしょう。
各施設のホームページから情報を取得し、指定の方法で申込みをします。日程が決まったら、事前に施設について詳しく調べておくとともに、質問事項も用意しておくのがおすすめです。当日は指定の服装か、特に指定がない場合はリクルートスーツなどの清潔感のある服装で訪問し、相手にも「見られている」ことを忘れず真摯な姿勢で臨みましょう。

面接を受ける

面接では、自己PRや志望動機、キャリアプランなどの一般的な質問の他に「理学療法士の仕事に大切だと思うこと」「施設で活かせる自分の強み」「その施設で成し遂げたいこと」など現場を意識した質問をされる場合が多いと言われています。施設について事前に詳しく調べておき、その施設が大切にしていることや特徴などを捉え、施設見学で感じたことをふまえて思いを整理するなど、しっかりと準備しておきましょう。

養成校の進路指導では面接の予行演習を行ってもらえる場合もあります。面接での受け答えに不安の残る方は講師の力も借りて準備しておくことをおすすめします。

国家試験に合格する

2月末または3月初めに国家試験が実施されます。希望の施設から内定をもらえていても、卒業できない、もしくは国家試験に合格できない場合は採用が取り消される可能性があるため、課程の修了と国家試験の合格を目指して着実に取り組んでおきましょう。

理学療法士の資格を取っても就職できないケースはある?

計画性を持って就活すれば、ほとんどの場合就職できる

理学療法士国家試験に毎年1万人前後の方が合格していることから、一部では「理学療法士が増えすぎており、飽和状態である」とも言われています。
しかし高齢化などを背景に医療・リハビリ・介護予防のニーズは高まっており、また理学療法士はAIなどの技術が取って代われない仕事でもあるからこそ、一度就職すれば長く活躍できる職種と言えます。最終学年の初頭から計画性を持って就職活動を進めていれば、十分に内定獲得を視野に入れられるでしょう。

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まとめ

理学療法士には、病院だけでなくリハビリテーション施設や福祉施設、スポーツ領域など、多様な活躍の場があります。特に高齢化を背景に理学療法士の需要は高まっており、今後も活躍の場がさらに広がっていくと予想されます。

国家資格を取得し、理学療法士として様々な患者の力になることを目指すなら、現場を見据えた実践的な学びを深められる帝京平成大学がおすすめです。オープンキャンパスへのお申込みや資料請求をご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。