理学療法士と作業療法士の違いとは?仕事内容や国家試験の難易度を解説!

コラム

理学療法士と作業療法士の違いとは?仕事内容や国家試験の難易度を解説!

少子高齢化を背景に、医療や介護をはじめとした多様な領域で需要が高まっている理学療法士と作業療法士。二つの職種は似たものとして考えられることが多いものの、リハビリの内容や目的、活躍の場には異なる特徴があります。それぞれの特徴をおさえ、ご自身に合った職種を選ぶようにしましょう。

今回は、理学療法士・作業療法士の違いと自分に合った職種の選び方のポイントを詳しく解説します。

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理学療法士と作業療法士の違い

理学療法士と作業療法士にはそれぞれ、次のような特徴があります。

  理学療法士 作業療法士
仕事内容 基本的動作の維持・回復を図る リハビリの提供 応用的動作の回復を図る リハビリの提供
治療方法 基本動作の練習 理学療法(運動・物理療法) 基本・応用的動作の練習 作業療法
働く場所 医療機関、介護老人保健施設、福祉施設 リハビリテーション施設、スポーツ・フィットネス関連施設 など 医療機関(総合病院、一般病院、精神病院)、介護保健施設、福祉施設、リハビリテーション施設 、就労移行支援事業所、放課後デイサービス(こども) など
国家試験 科目 解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要 +理学療法 解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要 +作業療法
国家試験の 合格率
(2021年度までの過去6年間)
82.8% 81.5%

二つの職種の違いについて、詳しく見ていきましょう。

【仕事内容】理学療法士と作業療法士の違い

自立した日常生活をサポートする理学療法士

理学療法士は、「立つ」「座る」「起き上がる」「歩く」「寝返りをうつ」といった基本的な動作の維持・回復を目指したリハビリで、患者が自立した日常生活を送ることをサポートします。基本動作の練習の他に、筋肉や関節を動かす「運動療法」や、電気刺激などの物理的刺激を与える「物理療法」によって治療を行います。

働く場所としては病院やクリニックなどの医療機関、福祉施設、リハビリテーション施設などが挙げられる他、さらにスポーツ・フィットネス関連施設でも活躍するのが特徴です。

《理学療法士の仕事内容については以下のリンクから》

その人らしい生活の支援をする作業療法士

作業療法士は、「食事をする」「料理をする」「入浴する」「学ぶ・仕事をする」「余暇を楽しむ」といった日々の生活に必要な応用的動作・社会適応能力の回復を目指したリハビリで、患者が自分らしい生活を送ることをサポートします。患者が日常の生活で必要とする作業内容に応じて訓練を行う他、社会復帰を目指して精神面のケアまで行うことがあるのが特徴です。

働く場所としては、医療機関(総合病院、一般病院、精神病院)、介護老人保健施設、福祉施設、リハビリテーション施設などがある他、就労移行支援事業所、放課後デイサービス(こども)など幅広い領域でも活躍します。

《作業療法士の仕事内容については以下のリンクから》

【やりがい】理学療法士と作業療法士の違い

回復した患者さんの笑顔が嬉しい〜理学療法士〜

病気やケガで苦しむ患者が、治療によって痛みや痺れから解放されたり、運動療法や動作指導で動けるようになったり。患者が回復し笑顔が戻ることが、理学療法士のやりがいの一つでしょう。

理学療法士を目指す学生の声

「臨床実習で患者さんと直接ふれあい、リハビリを見学するなかで、理学療法士の表情や言葉がけひとつで、そのモチベーションは大きく変動すると実感しました。笑顔で、会話を楽しみながら行うリハビリやマッサージでは、患者さんの表情も緩みます。実習期間は4週間と短かったのですが、そのなかで、立ち上がることができなかった人が立ち上がった現場も目の当たりにし、治療の大切さを学びました」
※実習期間は年次、所属学科コースで異なります。

帝京平成大学の教員の声

「理学療法士は対象者の動きを観察し出来ないことをできるようになるためにサポートできる素晴らしい職業です。作業療法士さんや言語聴覚士さんとも連携し、患者様を中心としたリハビリテーションを提供していきます。」

(帝京平成大学HP「在学生インタビュー」より)

生きがいを一緒に作る仕事〜作業療法士〜

動作・作業面でのサポートで自立した生活や仕事、勉強ができるようになったり、精神的なケアによって患者に自信がつき前向きに考えられるようになったり。日常生活や社会生活を強く意識したサポートで患者の生きがいを共に作れることが、作業療法士のやりがいの一つと言えます。

作業療法士として働く卒業生の声

「退院できる人がいたり、状態がよくなったという人がいれば、それはとてもうれしいこと。それを原動力に頑張ることができているように思います。以前、『ここまでよくなったのは、あなたのおかげよ。』と言ってくれた方がいて、その笑顔には励まされました。また、退院した後に、「今は何不自由なく生活できているのよ」と報告に来てくれる方も。こちらも「どうしてるかなぁ」と気になっていたりするので、とてもうれしかったです」

帝京平成大学の教員の声

「作業療法士が扱う作業は「生活に関わる全て」です。怪我や病気をして全てが元通りにならなかったとしても、環境を調整したり、やり方を変えてみることで生活が良くなることがあります。作業療法には、人の生活をよりよくするヒントが詰まっています」

(帝京平成大学HP「卒業生インタビュー」「帝京平成大学を知ろう! ~作業療法学科~」より)

【国家試験の難易度】理学療法士と作業療法士の違い

理学療法士・作業療法士は国家資格のため、国家試験に合格して免許を受ける必要があります。理学療法士国家試験については、令和3年に行われた試験の合格率は79.0%、直近6年間の平均で見ると約82.8%。一方作業療法士国家試験は、令和3年に行われた試験の合格率は81.3%、直近6年間の平均では約81.5%です。

両職種の合格率に大きな差はなく、互いに例年80%前後の比較的高い水準で推移していることから、どちらの国家試験も1年次からしっかり学び、受験対策をしていれば十分に合格を視野に入れられる難易度と言えるでしょう。

【需要と将来性】理学療法士と作業療法士の違い

昨今の高齢化を背景に、医療だけでなく介護・福祉の分野でも理学療法士・作業療法士を求める声が高まってきました。また医療費・介護費の削減を目的とした「疾病・介護予防」にも注目が集まるなど、理学療法士・作業療法士の活躍の場は広がっています。
人々が健康で介護を必要とせずに暮らせる、もしくは介護が必要となる時期を遅らせられる状態を目指し、今後も理学療法士・作業療法士のニーズは高まっていくでしょう。

また正規雇用の理学療法士・作業療法士の平均年収は418万9,400円となっています。(厚生労働省「令和2年 賃金構造基本統計調査」より、「きまって支給する現金給与額」× 12 +「年間賞与 その他特別給与額」で算出)

理学療法士と作業療法士どちらを選ぶ?選び方のポイント

理学療法士と作業療法士の違いをふまえ、自分に合った職種の選び方のポイントをご紹介します。

どんなリハビリを行うか

理学療法士は主に運動療法と物理療法を用いるのに対し、作業療法士は作業療法を用いてリハビリを行います。
「身体を大きく使ったリハビリや、機器やマッサージなどを用いたより専門的な治療を行いたい」方は理学療法士、「本人の立場に立ち、日々の生活や仕事、学業で必要な動作の修得のための練習など、生活を意識した幅広いリハビリを提供したい」という方は作業療法士を選ぶと、より指向に近い仕事に携われるでしょう。

どんな目的で働きたいか

理学療法士は「痛み・不快感を取り除き、基本的動作の回復を目指す」のに対し、作業療法士は「一人ひとりの日常生活や社会生活への適応を目指す」リハビリを行います。

「治療によって患者の痛みや不快感を和らげる助けになりたい」「身体の機能や構造に精通したプロフェッショナルになりたい」という方は、理学療法士に向いているかもしれません。一方「患者の心のケアにも重きを置きたい」「日常生活や社会復帰や生きがいを意識した幅広いサポートがしたい」という方は、作業療法士を選ぶのがおすすめです。

どんな人にアプローチしたいか

理学療法士と作業療法士の仕事には共通する部分もありますが、活躍する領域として理学療法士はスポーツや内部障害領域、作業療法士は精神や発達障がい、就労支援などの領域が含まれる点が異なります。
そのため「スポーツの領域に関わりたい、選手の身体のケアやリハビリを支えたい」「心臓リハビリテーションに携わりたい」方は理学療法士に、「患者の心と体のケアの両方に携わりたい」「障がいを持つ子どもへの遊びを通じた成長をサポートしたい、感覚、知覚などの向上を通して日常の生活をサポートしたい」方は作業療法士に向いているかもしれません。

理学療法士と作業療法士を目指すなら帝京平成大学

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実践能力を養える理学療法学科

理学療法科・理学療法コースでは、現場での実践能力やコミュニケーション能力を養うべく、複数教員の指導による充実した臨床実習体制を設けています。また教員と距離の近い指導や、学科をまたぐ他職種連携論など、縦と横のつながりをつくれるのも特徴です。

幅広い専門科目を学ぶ作業療法学科

作業療法学科・作業療法コースでは、問題解決能力やプレゼンテーション能力を養う学生主体の「問題発見・解決型学修」と、実践能力を高める臨地・臨床実習を各年次で実施しています。また昨今作業療法士のニーズが高まっている子ども・高齢者分野や就労支援領域などをはじめ、幅広い専門科目を学ぶことができます。

まとめ

理学療法士は「座る」「立つ」といった基本的動作能力の回復から、日常生活や社会復帰を支えるスペシャリスト。一方作業療法士は「食事」「入浴」「仕事・学習」などの日常生活・社会復帰を支えるスペシャリストです。それぞれの仕事内容や職場、扱う領域の違いなどをふまえて、ご自身に合う職種を選ぶとよいでしょう。

理学療法士・作業療法士を目指して学ぶ場には大学や専門学校など様々な選択肢がありますが、現場での活躍を視野により実践的な学びを深めるなら、帝京平成大学がおすすめです。オープンキャンパスへのお申込みや資料請求をご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。